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カルニチン分画

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • カルニチン分画
    3G055-0000-023-271
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4

    95 +95
    ※4
    酵素サイクリング法
    総カルニチン 45~91 遊離カルニチン 36~74 アシルカルニチン 6~23 (μmol/L)

備考

#1

診療報酬

D007(23)+D007(23)
総カルニチン +遊離カルニチン
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • ア 「総カルニチン」及び「遊離カルニチン」は、関係学会の定める診療に関する指針を遵守し、酵素サイクリング法により測定した場合に算定する。
    イ 本検査を先天性代謝異常症の診断補助又は経過観察のために実施する場合は、月に1回を限度として算定する。
    ウ 静脈栄養管理若しくは経腸栄養管理を長期に受けている筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症若しくは小児の患者、人工乳若しくは特殊治療用ミルクを使用している小児患者、バルプロ酸ナトリウム製剤投与中の患者、Fanconi症候群の患者又は慢性維持透析の患者におけるカルニチン欠乏症の診断補助若しくは経過観察のために、本検査を実施する場合は、6月に1回を限度として算定する。
    エ 同一検体について、本検査と「先天性代謝異常症検査」を併せて行った場合は、主たるもののみ算定する。

容器

臨床意義

カルニチンは血中,組織を問わず脂肪酸のアシル基と結合したアシルカルニチンと,結合しない遊離カルニチンの形で存在し,細胞内代謝にとって必須成分(一種のビタミン)であり長鎖脂肪酸がエネルギー源として酸化される際,重要な役割を果たす。
カルニチンは食肉などの食物とし摂取し体内に取り込まれ,生体内では分解されず腎により排泄され通常食を摂取している限り,血中カルニチンが極端に上昇したり減少したりすることはないといわれている。血中カルニチン濃度の測定はカルニチン欠乏の診断や投与による治療可能な先天性疾患の治療効果の指標となり,さまざまな患者における変動と病態の関連についての研究において注目を集めている。

異常値を示す病態・疾患

低値

原発生カルニチン血症, 先天性低カルニチン血症, 糖尿病(透析患者), 慢性疲労症候群, 未熟児

参考文献

測定法文献
伊丹 儀友,他: 臨床検査 58(5):651~658,2014.
臨床意義文献
河野 典夫:日本臨床 57-S1-583~585 1999

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