現在のラボ:金沢ラボ

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項目コード:174237
検査項目
JLAC10
次世代シーケンサーを用いて、膨大な数のDNA断片の塩基配列の決定を、同時並行的に行う方法。
#1
がん組織から抽出したRNAにてMETex14スキッピングを解析し非小細胞肺癌患者に対して治療薬テポチニブの適応判定補助を目的としております。
検査に必要な腫瘍細胞の割合は10%以上です。未染色標本スライド提出に際しての留意事項は下記をご参照ください。
他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
スライド10枚以上をご提出ください。有核細胞数が少ない検体は必要な核酸量が得られず検査不能となる場合があります。
僅少な生検検体(組織切片の面積が4mm2以下[2mm×2mm以下])の場合は15枚以上のご提出をお願いいたします。
●提出条件
未染標本スライドは、病理組織学的な評価がなされ、腫瘍細胞が検査に必要な割合以上存在することを確認してください。腫瘍細胞割合が満たない場合には、未染標本スライドの裏面から腫瘍細胞領域をマーキングしてください。 マーキングがされないまま提出されますと、マクロダイセクションができず、偽陰性など判定結果に影響を及ぼす可能性がありますので、あらかじめご了承願います。
●未染標本スライドについて
採取された組織は速やかに10%中性緩衝ホルマリン溶液に浸漬し、固定を行ってください(推奨固定時間は手術材料では18~36時間、生検材料では3~6時間程度)。ご提出の際には、可能な限り3年以内に作製したホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ブロックより、指定の厚さにて連続切片を作製してください。なお、薄切時には検体ごとにミクロトーム刃を交換するなど、コンタミネーションに充分ご注意ください。また、組織のホルマリン固定により核酸が断片化されているため、固定液の種類や組成、固定時間、固定後の検体の保存状態によっては、解析不可能となることがありますので、あらかじめご了承ください。
●生検標本について
生検標本は検体が微量であることが多く、組織自体がほとんど消失している場合や、腫瘍細胞が含まれていない組織片になっている可能性がありますので、あらかじめご注意願います。
D004-2(01 ロア)
肺癌におけるMETex14遺伝子検査(次世代シーケンシング)
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
METex14スキッピングとはがんの増殖を促進する突然変異であり、NSCLC(非小細胞肺がん)患者全体の数%に認められる遺伝子異常です。
NSCLCの治療においては、よく知られているEGFRやALK、ROS1などのドライバー変異に基づく分子標的薬による治療にMETが加わり、更なる治療選択肢が増えることになり本検査の有用性が期待されます。
非小細胞肺癌
測定法文献
Srivastava AK,et al. Mol Cancer Ther. 17(3): 698~709, 2018.
臨床意義文献
Falchook GS, et al. :Clin Cancer Res.26(6): 1237~1246, 2020.