現在のラボ:金沢ラボ

項目コード:04897 2
検査項目
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
#1
単独の検体にてご依頼ください。
基準値:陰性
凍結保存は避けてください。
D023-2(05)
クロストリジオイデス・ディフィシルのトキシンB 遺伝子検出
微生物学的検査判断料150点
糞便容器
貯蔵方法:室温
クロストリジオイデス(クロストリジウム)ディフィシルは一部の健常者の腸内に定着している嫌気性菌であるとともに、有芽胞菌であるため、抗菌薬治療などで正常な腸内細菌叢が乱されると異常増殖することや、エタノールなど一般的な消毒剤は無効であることが知られています。また、病原因子である毒素(Toxin AおよびB)の産生菌株が異常増殖すれば、下痢症や偽膜性大腸炎など多様な症状のClostridioides difficile infection(CDI)を発症することが知られ、まれに腸管穿孔や、中毒性巨大結腸症、まひ性イレウスなど重篤な病態を示し、死に至るケースも報告されています。
本項目は、糞便を検体として、クロストリジオイデス ディフィシルが産生するToxin Bの遺伝子(tcdB)をリアルタイムPCR法により定性的に検出し、高感度に毒素産生菌を検出することが可能となります。
クロストリジオイデス ディフィシル関連下痢症(CDI)、抗菌薬関連下痢症
測定法文献
松浦 成美,他:医学検査 67(4):451~455,2018.
臨床意義文献
日本臨床微生物学会 感染症領域新規検査検討委員会:Clostridium difficile 毒素遺伝子検査を踏まえた検査アルゴリズム,2017.