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凝固因子活性検査 第Ⅶ因子(F7)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 凝固因子活性検査 第Ⅶ因子(F7)
    2B380-0000-022-311
    速やかに遠心
    血漿
    0.4
    PC2

    A00
    凍結
    (21日)
    2~4
    223
    ※3
    凝固時間法

    凝固時間法
    測定対象となる因子の欠乏血漿とトロンボプラスチン,アクチン,塩化カルシウムを加え,凝固するまでの時間を測定する方法。

    75~140(%)

備考

1
凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し,転倒混和を5~6回繰り返した後,速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で,採血量が1.8mL以上の場合,(PC5)の容器をご利用ください。)

診療報酬

D006(29)
凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
血液学的検査判断料125点 □

容器

補足情報



臨床意義

第Ⅶ因子は分子量約50000の1本鎖糖蛋白で,カルシウムイオンとの結合性を有するビタミンK依存性凝固因子の一つである。また,外因系血液凝固反応における重要な凝固因子であり,セリンプロテアーゼである活性型第Ⅶ因子の前駆体として,肝細胞で産生される。
活性型第Ⅶ因子はカルシウムイオンの存在下で,組織因子を補酵素として第X因子と複合体を形成し,活性型第X因子へ活性化することにより外因系凝固機序を開始する。一方,第Ⅸ因子を活性化し,内因系凝固機序への橋渡しとなるalternative pathwayを形成する。なお先天性第Ⅶ因子欠乏症は,常染色体性劣性遺伝を示す先天性出血性素因の一つである。第Ⅶ因子の血漿中での半減期は約4時間とビタミンK依存性凝固因子の中で最も短い。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患-[後天性]重症肝障害

肝癌, 肝硬変, 広域な抗生物質の長期連用, 新生児出血症(メレナ), 胆管閉塞, 乳児脳内出血(ビタミンK不足の母乳による)

減少する疾患-[後天性]腸疾患

経口抗凝固薬(ワーファリン), 腸管閉塞, 慢性腸炎

減少する疾患-[先天性]

先天性第Ⅶ因子欠乏症

上昇する疾患

経口避妊薬内服時, 血液凝固亢進状態, 妊娠後期

参考文献

測定法文献
安達 眞二:Medical Technology 24-6-629~633 1996
臨床意義文献
福武 勝幸 他:日本臨床 53-増-71~73 1995

関連項目

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