現在のラボ:千葉中央
○ヘモグロビンA1c(HbA1c)(NGSP)
項目コード:0547 4
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
ヘモグロビンA1c(HbA1c)(NGSP)
3D046-0000-019-271 -
血液(フッ化Na加)
2.0 - PF2
-
(7日)
- 1~2
-
49
※3
-
酵素法
酵素法
測定原理は比色法と同様で,測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。 - 4.6~6.2(%)
-
ヘモグロビンA1c(HbA1c)(NGSP)
備考
*
凍結保存は避けてください。
データに影響を及ぼす場合がありますので,必ず専用容器(PF2)に採血しご提出ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
診療報酬
D005(09)
ヘモグロビンA1c(HbA1c)
血液学的検査判断料125点
- 「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」、「グリコアルブミン」又は「1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5AG)」のうちいずれかを同一月中に併せて2回以上実施した場合は、月1回に限り主たるもののみ算定する。ただし、妊娠中の患者、1型糖尿病患者、経口血糖降下薬の投与を開始して6月以内の患者、インスリン治療を開始して6月以内の患者等については、いずれか1項目を月1回に限り別に算定できる。また、クロザピンを投与中の患者については、「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」を月1回に限り別に算定できる。
容器
PF2 旧容器記号 E C2 2
フッ化Na入り (真空採血量2mL)
内容:フッ化Na 2.5mg ヘパリンNa 25uspu EDTA-2Na 7.4mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
臨床意義
ヘモグロビンA1C(HbA1c)は,ヘモグロビンAのβ鎖N末端のバリンにグルコースが非酵素的にシッフ塩基結合してアルジミンとなり,さらにアマドリ転移を受けてケトアミン化合物となったものである。この中間物質であるアルジミンは可逆性の為不安定型A1cである。最終物質のケトアミンは不可逆性の為安定型A1cと呼ばれる。反応の全過程は血糖値に依存性があるため高血糖の程度に応じて生成物は増加する。又,安定型A1cは,赤血球の寿命(120日)の間消滅しない為,過去1~2ケ月間の血糖値を反映する。よって意義としては,この長期間の血糖コントロールの指標として用いられる。
異常値を示す病態・疾患
減少する疾患
溶血性貧血
上昇する疾患
糖尿病
参考文献
測定法文献
水松 良光,他:日本臨床検査自動化学会会誌 41(2):215~220,2016.
臨床意義文献
老籾 宗忠:日本臨床 48-増-315~322 1990