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○不規則性抗体 (抗体同定・抗体価測定)
項目コード:351080 / 2351
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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不規則性抗体 (抗体同定・抗体価測定)
5H180-0000-098-101 -
血清 と 血液(EDTA-2Na加)
5.0 と 2.0 -
S09
↓
A00
と
PN2,PN5 -
と
- 3~6
-
159
※6
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カラム凝集法〔クームス法、酵素法(フィシン法)〕
酵素法
測定原理は比色法と同様で,測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。
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不規則性抗体 (抗体同定・抗体価測定)
備考
&ヨ
*)血清と血液(EDTA-2Na加)をペアでご提出ください。血清につきましては、血液を採血後、速やかに分離してください。依頼項目ごとに単独の検体をご提出ください。年齢・輸血歴・疾患名を明記してください。
*)検査結果に影響を及ぼすことがありますので検体(血液や血清)は、採血当日中にご提出ください。
なお、検査時において採血後48時間を越えた検体での検査は、参考値としてご報告させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
血漿検体では補体の活性化により検出される抗体を見逃す場合がありますので、血清をご提出ください。
血球を使用する検査におきましては、凝固促進剤、分離剤入り容器の使用の際、偽陽性または異常反応を示す場合がありますので、血液材料は必ず指定容器(EDTA-2Na加)での提出をお願いいたします。
血液2.0mLを下図の容器に採血し、よく混和させ、室温保存で速やかにご提出ください。また、別容器に血液10.0~15.0mL採血し、速やかに血清分離し、冷蔵保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
診療報酬
D011(04)
不規則抗体
免疫学的検査判断料144点
- 「不規則抗体」は、輸血歴又は妊娠歴のある患者に対し、「腹部手術」又は「子宮全摘術」、「子宮悪性腫瘍手術」、「子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)」、「帝王切開術」若しくは「異所性妊娠手術」が行われた場合に、手術の当日に算定する。
また、手術に際して輸血が行われた場合は、本検査又は「輸血」の「注6」に定める不規則抗体検査加算のいずれかを算定する。
この場合、診療報酬明細書の摘要欄に輸血歴がある患者又は妊娠歴がある患者のいずれに該当するかを記載する。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
PN2 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
PN5 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
補足情報
不規則性抗体について
※一部を除き、不規則性抗体が同定された場合に抗体価測定を実施します。
- 不規則性抗体検査は、カラム凝集法にて、クームス法・酵素法 (フィシン法) を実施しております。
これらの方法は37℃にて加温するため、低温反応性抗体 (冷式抗体および寒冷凝集素) は検出できない場合があります。 - 自己対照陽性時の解離同定試験は実施しておりません。
- 不規則性抗体スクリーニング時、自己対照は実施しておりません。
臨床意義
ABO式血液型においては,自己の赤血球に存在しない抗原(A型物質,B型物質)に対する抗体(抗A抗体,抗B抗体)を自然に持っている。この抗体を一般的に規則性抗体と呼ぶのに対し,法則に合わない血液型抗体を不規則性抗体として扱っている。
不規則性抗体は一部の抗体を除き,輸血や妊娠などによって自己が持たない血液型因子を持つ血球が体内に流入したときに免疫刺激によって産生される。不規則性抗体を持つ患者に,その抗体が反応する血液型物質を有する赤血球を輸血すると,体内で抗原抗体反応が起こり,輸注赤血球が破壊され輸血副作用を引き起こす。
妊娠においては,母体血液中にある種の不規則性抗体が存在している場合,その抗体は胎盤を通過して,胎児の赤血球を破壊し,新生児溶血性疾患を引き起こすとされている。この場合においても,妊娠中に母体血中の不規則性抗体の有無を確認,抗体同定,抗体価測定などを実施することにより,事前に新生児(胎児)の状態を把握することができる。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
血液型不適合妊娠, 輸血副作用
参考文献
測定法文献
浅井 隆善:医学のあゆみ167(9):700、1993.
臨床意義文献
日臨技輸血検査標準法改訂委員会:輸血検査の実際 (日本臨床衛生検査技師会) 90~107 1996