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現在のラボ:札幌ミライラボ

ヒアルロン酸

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • ヒアルロン酸
    3D080-0000-023-062
    血清
    0.4
    S09

    A00
    冷蔵
    2~5

    179
    ※4
    ラテックス凝集免疫比濁法
    50以下(ng/mL)

備考

&1

診療報酬

D007(46)
ヒアルロン酸
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • 「ヒアルロン酸」は、サンドイッチバインディングプロテインアッセイ法、125Iによる競合法を用いたバインディングプロテインアッセイ法、LA法(測定機器を用いるもの)又はLBA法による。ただし、本検査は慢性肝炎の患者に対して、慢性肝炎の経過観察及び肝生検の適応の確認を行う場合に算定できる。
  • 「サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)」と「プロコラーゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)」、「Ⅳ型コラーゲン」、「Ⅳ型コラーゲン・7S」、「ヒアルロン酸」、「Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体」又は「オートタキシン」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

容器

臨床意義

ヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとD-グルクロン酸が重合した高分子量の粘液性ムコ多糖類で,他のグリコサミノグリカンとともに生体内の結合組織中に広く分布(臍帯,関節液,硝子体などにはとくに豊富に存在)しており,関節潤滑作用や細菌侵入に対する生体防御作用および電解質と水の調節作用を担っている。
産生遊離されたヒアルロン酸は血流にのってリンパ組織へ移行し,さらに肝臓へ移り代謝される。一方,肝臓の線維化が進むと肝臓内の伊東細胞,線維芽細胞などのヒアルロン酸産生が亢進する。また,血中のヒアルロン酸の約90%以上を分解するとされている肝類洞内皮細胞は線維化に伴いその機能を失い,ヒアルロン酸の血中の濃度が増加する。
臨床的には,肝硬変と非肝硬変の鑑別に有用性が高く,C型慢性活動性肝炎におけるIFN治療効果予測にも有用である。また炎症を伴う疾患(例えば関節リウマチなど)では炎症の修復過程において線維芽細胞が活性化され,障害部位が修復される。この時ヒアルロン酸の産生も亢進し,血中に遊離する量も増加する。

異常値を示す病態・疾患

高値疾患

リウマチ性関節炎, 肝硬変, 敗血症, 慢性肝炎

参考文献

測定法文献
島村 朗 他:医学と薬学 44-6-1141~1146 2000
臨床意義文献
上野 隆登 他:肝臓 32-8-767~774 1991

関連項目

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