現在のラボ:金沢ラボ

項目コード:120703
検査項目
JLAC10
凝固時間法
測定対象となる因子の欠乏血漿とトロンボプラスチン,アクチン,塩化カルシウムを加え,凝固するまでの時間を測定する方法。
凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。抗凝固療法の治療管理指標である国際標準化比(INR)もご報告いたします。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し,転倒混和を5~6回繰り返した後,速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で,採血量が1.8mL以上の場合,(PC5)の容器をご利用ください。)
D006(02)
プロトロンビン時間(PT)
血液学的検査判断料125点
3.2%クエン酸ナトリウム入り (真空採血量1.8mL)
内容:3.2%クエン酸Na 0.2mL
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年 (25本入りプラスティックケース開封後1ヵ月)
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
プロトロンビン時間(PT)とは、組織トロンボプラスチンによる第VII因子の活性化に始まる外因系の凝固能をみる検査である。PTとAPTTの組み合わせは、凝固カスケードをほぼ全体のプロフィールとして捉えており、両検査の異常の組み合わせから欠乏あるいは異常因子を推定し、凝固機能全般を反映する検査とされている。
PTに異常が生じる場合、正常血漿の凝固時間が短いため凝固因子の欠乏による異常は延長としてとらえやすいが、短縮はとらえにくい。
PTの短縮はDICなどにおいて組織因子の血中流入により理論的には起こり得るが現実には採血手技上の問題であることが多い。特に重症疾患では採血困難な場合も多いので結果解釈には注意を要する。
測定法文献
高宮 脩:臨床検査機器・試薬 17(6):1079~1085,1994.
臨床意義文献
金井 泉 他:臨床検査法提要 32:413~416、2005.