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現在のラボ:千葉中央

トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体(TAT)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体(TAT)
    2B210-0000-022-052
    速やかに遠心
    血漿
    0.5
    PC2

    A00
    凍結
    (21日)
    2~4

    171
    ※3
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    3.0以下(ng/mL)

備考

&1
凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し,転倒混和を5~6回繰り返した後,速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で,採血量が1.8mL以上の場合,(PC5)の容器をご利用ください。)

診療報酬

D006(24)
トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)
血液学的検査判断料125点 □

  • 「トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)」、「プロトロンビンフラグメントF1+2」及び「フィブリンモノマー複合体」のうちいずれか複数を同時に測定した場合は、主たるもののみ算定する。

容器

補足情報



臨床意義

凝固系が活性化されると,トロンビンが生成される。トロンビンは直ちに,その阻害因子であるアンチトロンビンⅢ(ATⅢ)と結合し複合体を形成し不活化される。それゆえ,生体内で凝固が活性化されるとトロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体(TAT)が生成されることによりトロンビンの活性を失わせる。したがって,血中のTATを検出することは,トロンビンを検出することと同様,血管内のトロンビン生成(凝固系の活性化)の指標となる。なおTATの測定結果は,厚生省血液凝固異常症調査研究班によるDIC診断基準に,補助的検査成績として採用されている。

異常値を示す病態・疾患

高値疾患

DIC,広範囲な組織損傷,敗血症, 悪性腫瘍(癌または白血病), 肝疾患, 静脈血栓症,肺塞栓,心筋梗塞, 妊婦,妊娠中毒症, 溶血性貧血,心臓性ショック

参考文献

測定法文献
木村 真波 他: 医療と検査機器・試薬 33(4):525~533,2010.
臨床意義文献
櫻川 信男:日本臨床 53-増-48~50 1995

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