現在のラボ:金沢ラボ

項目コード:381901
検査項目
JLAC10
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
#エ
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
EDTA-2Na入り (真空採血量7mL)
内容:EDTA-2Na 10.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
CMVは、母子感染の原因としては頻度が高く、先天性感染は巨細胞封入体症(CID)として知られている。本邦では妊婦抗体保有率が高いことにより先天性感染はまれとされてきた。しかし、近年若年層妊婦での抗体保有率は低下傾向にあり、先天性感染の増加が危惧されている。一方、AIDS患者、移植患者、悪性腫瘍などの易感染性宿主においては、体内に潜伏するCMVが再活性化し内因感染が起こり、間質性肺炎、肝炎、脳炎、網膜炎、腸炎などの多彩な病像を呈し、しばしば致死的経過をとる。
現在、重篤なCMV感染症には抗ウイルス剤であるganciclivirの投与が普及し、早期治療、薬剤投与のタイミングが臨床上重要なポイントとなっている。それゆえ、早期診断、治療効果の判定が要求される。リアルタイムPCRによるCMV DNA定量は、CMV感染症の確実かつ早期の診断を可能とするものと考えられる。さらに治療効果のモニター法としても有用と考えられる。
測定法文献
Stevens J:実験医学 15-7S-728~733 1997
臨床意義文献
Tanaka N et al:Journal of Medical Virology 60-455~462 2000