現在のラボ:札幌ミライラボ
○フェリチン
項目コード:B50902 / 0624
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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フェリチン
5C095-0000-023-052 -
血清
0.4 -
S09
↓
A00 -
- 1~3
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102
※4
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CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - M:24.0~268.0 F:3.0~121.0(ng/mL)
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フェリチン
備考
鉄欠乏性貧血および貧血のない鉄欠乏の診断基準は12ng/mL未満です。[鉄剤の適正使用による貧血治療指針(日本鉄バイオサイエンス学会)]
診療報酬
D007(25)
フェリチン定量
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
フェリチンは,内部に鉄を貯蔵する中空部分をもつ分子量約44万の可溶性蛋白である。2種のサブユニットH型(心型)と,L型(肝型)が24個集合している。アイソザイムにならって,イソフェリチンとも呼ばれる。
フェリチンは,肝臓・脾臓に多量存在し,腸粘膜・胎盤・心臓・腎・赤血球など広く分布しており,体内の貯蔵鉄量との間に一定の関係(成人の血清フェリチン1mg/ml=貯蔵鉄8mg/ml)があり潜在的鉄欠乏症や,鉄過剰症の診断には欠かせない検査である。また,急性・慢性骨髄性白血病,肝癌,膵癌での治療効果・モニタリングにも有用である。
異常値を示す病態・疾患
減少する疾患
真性多血症, 鉄欠乏性貧血, 妊娠, 発作性夜間血色素尿症
上昇する疾患
ヘモクロマトージス, ホジキン病, 悪性リンパ腫, 悪性貧血, 胃癌, 感染症, 肝癌, 肝硬変, 急性肝炎, 急性膵炎, 骨髄線維症, 再生不良性貧血, 細網肉腫, 腎疾患, 多発性骨髄腫, 鉄芽球性貧血, 白血病, 不良性貧血, 慢性肝炎, 膵癌
参考文献
測定法文献
髙橋 和男,他:臨床検査機器・試薬 23(2):131~137, 2000.
臨床意義文献