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肺癌 PD-L1タンパク(IHC)22C3

  • 検査項目
    JLAC10

    提出材料
    検体量
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
  • 肺癌 PD-L1タンパク(IHC)22C3
    5D597-0000-075-666
    未染標本スライド
    未染標本スライド4枚
    Z10
    室温
    5~8

    2700
    ※8
    免疫組織化学染色法

備考

#1
肺癌 PD-L1タンパク(IHC)22C3の提出方法
1)癌細胞の有無が不明な場合もありますので、検査依頼時に病理診断書(コピー)の添付をお願いいたします。(ただし、当社で一般病理検査を実施している場合は不要です。)なお、諸事情により添付できない場合には、依頼書に病理診断名(組織型等)の他、臨床情報等可能な範囲での記載をお願いいたします。
2) 材料は肺癌(原発巣または転移巣)の未染標本スライド(ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの)となります。シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、薄切後は約40℃で一晩乾燥させた後、ご提出ください。
3) 組織は4~5μmの厚さに薄切し、フロスト端から15mm以上、スライドグラス端から15mm以上離してなるべく中央に貼り付けてください。
4) パラフィンブロックでご依頼の場合、未染色スライド作製のため所要日数が遅れますので、営業員へご確認ください。
<検体の取り扱い方法>
シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、薄切後は約40℃で一晩乾燥させた後、ご提出ください。組織は4~5μmの厚さに薄切し、フロスト端から15mm以上、スライドグラス端から15mm以上離してなるべく中央に貼り付けてください。

診療報酬

N005-3
PD-L1タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
病理判断料130点

  • 「PD-L1タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製」は、抗PD-1抗体抗悪性腫瘍剤又は抗PD-L1抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判断することを目的として、免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製を行った場合に、当該抗悪性腫瘍剤の投与方針の決定までの間に1回を限度として算定する。

容器

補足情報



肺癌 PD-L1タンパク (IHC) 22C3 の注意事項

  • 判定基準
    TPS(%) 判定
    0 陰性
    1-49 発現あり
    50以上 高発現
    TPS (Tumor Proportion Score): 腫瘍細胞中のPD-L1発現陽性細胞の割合
  • ペムブロリズマブの投与基準
    (試薬添付文書より)
    対象患者 投与基準
    既治療 非小細胞肺癌 TPSが1%以上
    未治療 非小細胞肺癌 TPSが50%以上

臨床意義

病原体や癌細胞といったヒトの身体にとって有害な「異物」は、NK細胞やT細胞といった免疫細胞の働きによって排除されています。一方で、免疫が高まりすぎると自らの正常な細胞をも傷つけてしまうため、ヒトの身体に従来から備わっている「免疫チェックポイント」という機能により、免疫細胞にブレーキをかけることによって免疫機構のバランスを保っています。
この「免疫チェックポイント」を担う分子の一つに、活性化されたT細胞の表面に発現している「PD-1」があるのですが、一部の癌細胞はこの機能を逆に利用し、自己を守るために「PD-1」に対応する「PD-L1」という分子を発現し、「PD-1」に結合することによってT細胞の攻撃から逃れています。そのため、「PD-1」と「PD-L1」の結合を阻害し、T細胞の細胞障害活性を回復させ、再び癌細胞を攻撃できるように創薬された「免疫チェックポイント阻害剤」が注目されています。
本項目は、特に免疫チェックポイント阻害剤の一種であるペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ®)を、非小細胞肺癌患者における適切な投与をするための補助に用いられる検査です。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

肺癌

参考文献

測定法文献
名倉 宏,他:渡辺・中根 酵素抗体法 改訂四版(学際企画):147~150, 2002.
臨床意義文献
Reck M et al :The New England Journal of Medicine 375(19):1823~1833,2016.

関連項目

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