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現在のラボ:杏和総合

クラミジアトラコマティス IgA

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • クラミジアトラコマティス IgA
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4

    200
    ※6
    EIA

    EIA(Enzyme immunoassay)
    酵素免疫測定法
    測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。

    0.90未満 陰性 判定基準:下記参照

備考

&1

診療報酬

D012(43)
グロブリンクラス別クラミジア・トラコマチス抗体
免疫学的検査判断料144点

  • ア 「グロブリンクラス別クラミジア・トラコマチス抗体」は、クラミジア・トラコマチス抗原検出不能又は検体採取の困難な疾患(骨盤内感染症、卵管炎、副睾丸炎、新生児・乳児肺炎等)の診断に際し、IgG抗体価又はIgA抗体価を測定した場合又は新生児・乳幼児肺炎の診断に際し、IgM抗体価を測定した場合に算定する。
    イ IgG抗体価、IgA抗体価及びIgM抗体価のうち2項目以上を同時に測定した場合は、主たるもののみ算定する。

容器

補足情報

臨床意義

クラミジアにはChlamydia trachomatis(Ct),C.psittaci(Cps),C.pneumoniae(Cpn)およびC.pecorum(Cpe)の4種類の菌種が知られている。Ct感染症は日本や欧米をはじめ,世界的にも淋菌感染症を上まわり,最も頻度の高い性行為感染症と考えられている。本菌はヒトを自然宿主としてヒトからヒトへ伝播し,封入体結膜炎やトラコーマなどの眼疾患,非淋菌性尿道炎,子宮頸管炎,骨盤内感染症,肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群),新生児封入体結膜炎,肺炎など,多彩な病気を引き起こす。よって早期診断,早期治療が重要となる。
クラミジア検査法には,抗原検出法,抗体検出法,最近ではクラミジア核酸の検出(遺伝子診断法)など各種あり,疾患の種類により,いずれかを選択して用いる。通常Ctでは抗原検出法,Cps,Cpnでは抗体検出法が一般である。

異常値を示す病態・疾患

高値

トラコーマ, 新生児封入体結膜炎, 乳児肺炎, 泌尿生殖器感染症(非淋菌性尿道炎、子宮頸管炎等)

適応疾患

女子骨盤内感染症(PID), 新生児肺炎, 精巣上体炎, 男子尿道炎, 直腸炎, 鼻咽頭炎, 封入体結膜炎

参考文献

測定法文献
梶原 祥子,他:医学と薬学 37(3):711~719,1997.
臨床意義文献
宇津野 栄:日本産婦人科学会誌 43(7):763~770,1991.

関連項目

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