現在のラボ:杏和総合

項目コード:5238
検査項目
JLAC10
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凍結保存は避けてください。
受託可能日は月~金曜日です。
続柄・臨床診断名・投与薬剤名・輸血歴・移植歴は必ず明記してください。
HLA検査2項目以上同時依頼の場合は血液2.0mLで検査可能です。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。本検査は、HLA型(血清対応型)と推定アレル(遺伝子型の第1区域および第2区域)の両方を報告いたします。
●HLA・移植関連検査の検体について
1.「3279:MLC(リンパ球混合培養)」は予約検査となりますので、採血前に必ず担当営業員にご連絡ください。
2.必ず専用容器にて規定量を採血してください。やむを得ず規定量に満たない場合は、蓋を開けて陰圧を解除してください。ただし、「3279:MLC(リンパ球混合培養)」と同時依頼の場合は、無菌であることが重要となりますので必ず規定量を採血してください。
3.移植後のHLAタイピングをご依頼の場合は、レシピエントとドナーのアレルが混在し判定できない場合がありますのであらかじめご了承ください。
〔ご注意〕
移植後のHLAタイピングをご依頼の場合は、移植前のHLAの結果と提供者のHLAの結果を必ず依頼書にご記入ください。
●HLA DNAタイピングの種類について
日本組織適合性学会のホームページにて最新情報をご確認ください。
下図の容器に採血し、よく混和させ、冷蔵保存してください。
ただし、受給者の場合、化学療法などにより細胞数が減少し、DNAが回収できない場合がありますので細胞数2×106個を最低限としてご提出ください。白血球数(WBC)1000/μLを下回る受給者の場合は、血液2.0mL(PN2容器)を2本以上、または血液5.0mL(PN5容器)をご提出ください。

EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年

EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
臓器移植とHLA抗原の関係は、よく研究されており、レシピエントとドナーのHLA抗原を適合させることが必要とされています。免疫抑制剤を使用している場合でもレシピエントとドナーのHLA抗原は一致しているほど移植成績が良いとされています。特に、骨髄移植において、レシピエントとドナーのHLA遺伝子型の適合性検査は、GVHD(移植片対宿主反応)を予測、回避するうえで非常に重要です。また疾患感受性HLA抗原と疾患感受性の相関については、強直性脊椎炎とB27、ナルコレプシーとDR2との相関が有名です。遺伝子レベルでは、橋本病とA*0201、A*0206、A*0207、ベーチェット病とB*5101が知られています。HLA抗原と疾患感受性の相関は、HLA抗原の構造自体が疾患感受性に影響を与える場合や、HLA抗原を決定する遺伝子と疾患感受性遺伝子とが連鎖不平衡にあること等が推測され、その他、多くの疾患について研究が続けられています。
臓器移植、造血幹細胞移植
測定法文献
吉川 枝里,他:MHC 10(1):21~31, 2003.
臨床意義文献
後藤 香織,他:病理と臨床 16(6):711~716, 1998.