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アスペルギルス抗原

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • アスペルギルス抗原
    血清
    1.0
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4

    157
    ※6
    ELISA

    ELISA(Enzyme-Linked immunosorbent assay)
    酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。

    0.5未満 陰性

備考

&1
フィブリン除去時に竹串を使用すると,高値傾向を示す場合がありますので検体の取り扱いに充分ご注意ください。また,ピペラシリン/タゾバクタム合剤の投与で偽陽性となる場合があります。

診療報酬

D012(30)
アスペルギルス抗原
免疫学的検査判断料144点

  • (1→3)-β-D-グルカン」を「カンジダ抗原定性」、「カンジダ抗原半定量」、「カンジダ抗原定量」、「アスペルギルス抗原」、「D-アラビニトール」、「クリプトコックス抗原半定量」又は「クリプトコックス抗原定性」、「アスペルギルスIgG抗体」(ただし、慢性進行性肺アスペルギルス症と侵襲性肺アスペルギルス症の併存が疑われる患者に対して本検査を実施した場合を除く。)と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
  • 「アスペルギルス抗原」はLA法又はELISA法により、侵襲性肺アスペルギルス症の診断のために実施した場合にのみ算定できる。

容器

臨床意義

近年,HIV感染者の増加や高齢化,自己免疫疾患,癌患者への免疫抑制剤や抗癌剤の長期使用による免疫不全患者が増加傾向にある.それに伴い日和見感染症であるアスペルギルス症も増加しつつある.アスペルギルス症の診断は早期診断が重要であり,特に侵襲型アスペルギルス症の予後は早期診断,早期治療に規定されている.検査としては病理組織学的検査,菌学的検査および血清学的検査などがあり,それらを併用する事によりアスペルギルスの検出率を高める事が可能である.血清学的検査ではガラクトマンナン抗原をラテックス凝集反応(LA)で検出する方法が一般的であるが,本法はLAより感度に優れ,早期診断,治療のための補助検査として簡便で有用な検査である.

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

アスペルギルス症, 真菌症, 日和見感染症

参考文献

測定法文献
見手倉 久治 他:医学と薬学 42-1-207~212 1999
臨床意義文献
木下 承晧 他:医学検査 48-6-995~999 1999

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