現在のラボ:杏和総合
○多発性骨髄腫マルチパラメーターフローサイトメトリー (8color)
項目コード:1936
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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多発性骨髄腫マルチパラメーターフローサイトメトリー (8color)
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骨髄液(EDTA-2Na加)
2.0 - PN2,PN5
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- 4~6
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1940
※3
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フローサイトメトリー
フローサイトメトリー(Flow cytometry)
蛍光色素で標識したモノクローナル抗体で染色した細胞を高速度で流しながらレーザー光を照射し,前方散乱光(細胞の大きさ)や90°散乱光(細胞の内部構造)と蛍光強度(細胞表面の対応抗原)から個々の細胞を解析する方法。
2種類の蛍光色素を用いて二重染色を行い解析する場合はTwo-colorフローサイトメトリーと呼ばれる。
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備考
&1
骨髄液をEDTA-2Na入りの採血管に採取し、室温にてご提出ください。
受託可能日は月~金曜日です。実施項目は下記をご参照ください。他項目との重複依頼は避けてください。
●多発性骨髄腫マルチパラメーターフローサイトメトリー (8color) のご依頼について
1. 検体は採取後、当日中にご提出ください。
2. 骨髄液をEDTA-2Na入りの採血管に採取し、室温にてご提出ください。
3. 本項目は、多発性骨髄腫の患者に対して、8カラーのマルチパラメーターフローサイトメトリーを用い、1000万個以上の白血球の解析が可能です。
骨髄液2.0mL を採取し、指定の容器 (PN5もしくはPN2) によく混和させ、室温保存してください。検体は採取後、当日中にご提出ください。
診療報酬
D005(15)
造血器腫瘍細胞抗原検査(一連につき)
血液学的検査判断料125点
- ア 「造血器腫瘍細胞抗原検査」はモノクローナル抗体を用いて蛍光抗体法、酵素抗体法、免疫ロゼット法等により白血病細胞又は悪性リンパ腫細胞の表面抗原又は細胞内抗原の検索を実施して病型分類を行った場合に算定できる。
イ 対象疾病は白血病、悪性リンパ腫等である。
ウ 検査に用いられるモノクローナル抗体は、医薬品として承認されたものであり、検査に当たって用いたモノクローナル抗体の種類、回数にかかわらず、一連として所定点数を算定する。
容器
PN2 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
PN5 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
補足情報
白血病・リンパ腫解析検査 (LLA) ・悪性リンパ腫解析検査 (MLA)
多発性骨髄腫解析検査CD38マルチ解析
多発性骨髄腫マルチパラメーターフローサイトメトリー (8color)
悪性リンパ腫解析検査7AAD解析
項目 | 検出抗体 |
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白血病・リンパ腫解析検査 (LLA) | CD1a CD2 CD3 CD4 CD5 CD7 CD8 CD10 CD13 CD14 CD19 CD20 CD33 CD34 CD41 CD56 GP-A HLA-DR |
悪性リンパ腫解析検査 (MLA) | CD2 CD3 CD4 CD5 CD7 CD8 CD10 CD11c CD16 CD19 CD20 CD23 CD25 CD30 CD34 CD56 κ-chain λ-chain |
多発性骨髄腫解析検査CD38マルチ解析 | CD7 CD19 CD20 CD33 CD45 CD49e CD54 CD56 CD138 MPC-1 cy κ-chain cy λ-chain |
多発性骨髄腫マルチパラメーターフローサイトメトリー (8color) | CD19 CD27 CD38※ CD45 CD56 CD138 cyIgκ cyIgλ |
悪性リンパ腫解析検査7AAD解析 | CD2 CD3 CD4 CD5 CD7 CD8 CD10 CD19 CD20 CD25 CD30 CD34 CD38 CD45 CD56 IgM κ-chain λ-chain |
※マルチエピトープ抗体を使用しております。
臨床意義
多発性骨髄腫の一部の症例では、造血幹細胞移植や新規薬剤治療によって、腫瘍細胞が極めて微量になる分子的完全寛解が達成できるようになってきています。
多発性骨髄腫における微小残存病変(MRD)の検出に関しては、国際骨髄腫ワーキンググループ(IMWG)のMRD診断基準が提唱されています。その診断基準でのFlow MRD-Negativeとは「Next-generation Flow(NGF)(Euro Flowによる標準的MRD検出方法あるいは有効性の確認された同等の方法で、最低105以上に1個の検出感度)による骨髄中の異常な表現型を有するクローナルな形質細胞陰性」と定義しています。本検査は多発性骨髄腫の患者に対して、8カラーのマルチパラメーターフローサイトメトリーにて、1,000万以上の白血球の解析が可能です。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
多発性骨髄腫
参考文献
測定法文献
Takamatsu H, et al:Int J Hematol 109(4):377~381, 2019.
臨床意義文献
Pavia B, et al:Blood 125(20):3059~3068, 2015.