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便中ヘリコバクターピロリ抗原

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 便中ヘリコバクターピロリ抗原
    糞便
    専用スティック1本
    F20
    冷蔵
    2~4

    142
    ※6
    EIA

    EIA(Enzyme immunoassay)
    酵素免疫測定法
    測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。

    陰性

備考

&1
必ず専用容器で採取してご提出ください。
1.(準備) 容器の白ラベルを途中まではがし氏名・日付等を記入し、また巻いてください。ピンクの採便棒を回して引き抜いてください。
2.(便をとる) 採便棒先端の溝すべてが便でうまるように、便の表面をこすりとってください。
3.(便をとったあと) 採便棒を容器にもどして根元までしっかりねじ込んでください。再び開けないでください。
4.(保管上の注意) 添付のビニール袋に入れて提出まで冷暗所に保管してください。採便後は、すみやかに提出してください。
(注) 出来るだけ新しい便を提出してください。(注) 採便容器の緑キャップは、絶対にはずしたり、ゆるめたりしないでください。

診療報酬

D012(25)
ヘリコバクター・ピロリ抗原定性
免疫学的検査判断料144点

  • 当該検査を含むヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」に即して行うこと。

容器

臨床意義

ヘリコバクター・ピロリは,病理組織学的に胃炎および消化性潰瘍,特に十二指腸潰瘍と診断された患者の胃前庭部粘膜から検出される微生物であり,胃腸内疾患における関連性が高く認識されるようになった。同微生物の存在が病理組織学的に確認された胃炎および消化性潰瘍と強く相関することは除菌により潰瘍の再発を抑えるとともに,病原因子であることを示している。また,長期間のi感染が胃癌発生のリスクになることも報告されている。
便中H.pylori抗原はEIA法による検出で,手技が簡便な上,一切の薬剤投与を必要としないため極めて安全である。さらに免疫応答を介さないため乳幼児,意識のない患者にも適応可能があり,リアルタイムの感染状態を把握でき,除菌判定にも応用できる利点の多い方法である。

参考文献

測定法文献
朝日 佳代子, 他:医学と薬学 57 (2):253~260, 2007.
臨床意義文献
福田 能啓, 他:医学と薬学 52 (2):261~266, 2004.

関連項目

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