現在のラボ:杏和総合

現在のラボ:杏和総合
項目コード:1735
検査項目
JLAC10
サザンブロットハイブリダイゼーション(Southern blot hybridization)
制限酵素で消化したDNAを電気泳動により分画し,1本鎖DNAに変性後,毛細管現象を利用してナイロンメンブレンに転写して,標的プローブとハイブリダイゼーションを行い,目的の遺伝子を検出する方法。DNAの量的,質的変化の異常を解析する場合に用いられる。
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血液/骨髄液/細胞:凍結保存は避けてください。依頼書に臨床診断名などをご記入ください。細胞は,院内でご使用の培養容器(培養液を満たしたもの)に入れ,冷蔵保存にてご提出ください。ホルマリンなどにより固定した組織は,高分子DNAが得られないため,サザンブロットハイブリダイゼーションによる解析は不可能です。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
D006-6
免疫関連遺伝子再構成〔PCR法、LCR法、サザンブロット法〕
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
EDTA-2Na入り (真空採血量7mL)
内容:EDTA-2Na 10.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
血液幹細胞のうちB細胞系は,免疫グロブリン遺伝子の再構成を繰り返し,分化・成熟して免疫グロブリンを産生する。免疫グロブリンは,2本のH鎖と2本のL鎖がS・S結合した構造をしている。H鎖は可変領域(V領域)と定常領域(C領域)から成り,第14染色体長腕(14q32)に座位している。V領域はVH(variable),DH(diversity),JH(joining)の3つの遺伝子群から成り,抗原特異性はV-D-Jの組み合わせにより決定される。L鎖はkappa(κ)とlambda(λ)があり,各々V領域(Vκ,JκとVλ,Jλ)でV-J連結をする。Κ鎖は第2染色体短腕(2p12)に,λ鎖は第22染色体長腕(22q11.2)に座位している。免疫グロブリン遺伝子の再構成にはhierarchy(ハイアラキー:順序)が存在し,すなわちH鎖におけるD-J連結ついでV-DJ連結が起こり,続いてL鎖のκついでλへと再構成が進む。このため免疫グロブリン遺伝子の再構成のパターンを調べることにより,B細胞の分化過程の一部を知ることができる。またリンパ球表面マーカーなどの表現型による分類が困難な場合に有用な検査である。
リンパ性白血病, 悪性リンパ腫
測定法文献
村上 龍文 他:日本臨床 47-増-113~123 1989
臨床意義文献
岡部 實裕 他:日本臨床 47-増-485~491 1989