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抗Scl-70抗体〔CLEIA〕

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 抗Scl-70抗体〔CLEIA〕
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4
    157
    ※6
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    10.0未満(U/mL)

備考

&1
不活化(非働化)検体ではデータ影響を及ぼす場合がありますので避けてください。

診療報酬

D014(16)
抗Scl-70抗体定量
免疫学的検査判断料144点 ★

容器

補足情報

臨床意義

抗Scl-70抗体はspeckled型を示す抗核抗体のひとつで,強皮症(Scleroderma)の進行性全身性硬化症(progressive systemic selerosis:PSS)に極めて特異性の高い抗核抗体である。PSSは,皮膚硬化が躯幹にまで及ぶ汎発型と,手指,顔面に限局する限局型(CREST型)に分けられる。一般に前者では,肺線維症などの内臓線維化病変が高頻度にみられ,血管病変も強く出現して急激な進行を示すことから抗Scl-70抗体を測定する有用性が高く,早期に診断し早期に治療を開始することが重要である。また,抗Scl-70抗体は強皮症以外の疾患ではほとんど検出されず,強皮症の病型や予後とも関連する抗核抗体である。また抗セントロメア抗体(CREST症候群に特異的)の測定との併用によりパターンの識別に有用である。よって,抗Scl-70抗体陽性群では重症例が多く,対照的に抗セントロメア抗体陽性群ではほとんどが軽症例であるという結果が得られる。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

強皮症, 進行性全身性硬化症(PSS)

参考文献

測定法文献
松下 雅和,他:医学と薬学 70(1):109~117,2013.
臨床意義文献
秋月 正史:日本臨床 46(4):829~836,1988.

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