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副甲状腺ホルモン(Whole PTH)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 副甲状腺ホルモン(Whole PTH)
    血漿
    0.5
    PN2,PN5

    A00
    冷蔵
    (14日)
    2~4
    161
    ※5
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    8.3~38.7(pg/mL)

備考

&1
下図の容器に採血し,よく混和させ,血漿分離してください。
血漿は冷蔵保存してください。

診療報酬

D008(29)
副甲状腺ホルモン(PTH)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △

容器

臨床意義

副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone;PTH)は副甲状腺の主細胞で合成される84個のアミノ酸からなるポリペプチドで、カルシウムおよびリン酸の代謝調節を行っている重要なホルモンである。PTHの標的器官は主として骨と腎臓で、すなわち血中のカルシウムの低下により副甲状腺から分泌され、骨吸収亢進によるカルシウム動員および腎細尿管でのカルシウム再吸収を促進して血中カルシウムの上昇をもたらし、腎臓における1,25水酸化ビタミンD3の合成を促進して小腸でのカルシウム吸収を高める働きをしている。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

原発性副甲状腺機能亢進症以外の高Ca血症, 副甲状腺機能低下症

上昇する疾患

偽性副甲状腺機能低下症, 原発性副甲状腺機能亢進症, 続発性副甲状腺機能亢進症

参考文献

測定法文献
森山 和重 他:医学と薬学 70(4):829~836,2013.
臨床意義文献
徳本 明秀 他:腎と骨代謝 17-1-79~86 2004

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