現在のラボ:杏和総合
○ヒト精巣上体タンパク4(HE4)
項目コード:1939
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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ヒト精巣上体タンパク4(HE4)
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血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
(21日)
- 2~4
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200
※5
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CLIA
CLIA(Chemiluminescent immunoassay)
化学発光免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,化学発光性物質で標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光性物質の発光強度を測定する方法。 -
閉経前女性 70.0以下
閉経後女性 140以下
(pmol/L)
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ヒト精巣上体タンパク4(HE4)
備考
&1
診療報酬
D009(29),B001(03ロ)
ヒト精巣上体蛋白4(HE4)〔CLIA法、ECLIA法〕,悪性腫瘍特異物質治療管理料(その他のもの)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 ○
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
ヒト精巣上体タンパク4(HE4)は、分子量約25kDaの分泌型糖タンパク質であり、精巣上体遠位の上皮細胞で発見されたことからこの名が付けられました。男女の生殖組織や呼吸器上皮を含む正常細胞での発現が報告されているほか、卵巣悪性腫瘍患者の血清中に高濃度で検出されること、婦人科良性疾患(子宮内膜症等)では値の上昇が少ないことが知られています。卵巣腫瘍を認めた患者を対象に、卵巣悪性腫瘍の診断補助等を目的に行う検査です。卵巣悪性腫瘍におけるHE4値は良性腫瘍と比較して有意に高値を示すことから、両者の鑑別に有用と考えられています。本検査試薬の感度は52.8%、特異度は100%であり、CA125に比べ感度は劣るものの高い特異度を示します。HE4とCA125は相関性が低いため、両検査を組み合わせることで上皮性卵巣悪性腫瘍の診断精度が向上する可能性があります。卵巣悪性腫瘍の診断補助に、特異度の高い腫瘍マーカーと言われています。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
卵巣悪性腫瘍
参考文献
臨床意義文献
木村 英三:産婦人科の実際 64(8):1055~1061,2015.