現在のラボ:杏和総合

項目コード:1871
検査項目
JLAC10
メチレーションPCR
非メチル化シトシンがバイサルファイト処理でウラシルに変換されることを利用し、バイサルファイト処理後のメチル化シトシンと非メチル化シトシンの塩基配列の違いから対象領域のメチル化をPCRで確認する方法
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凍結保存は避けてください。SNRPN遺伝子の5´CpGアイランドのメチル化を解析しています。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法はコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
倫理指針対象(下記参照)
指定の容器に採血し、よく混和させ,冷蔵保存してください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
D006-4(02エ)
プラダー・ウィリ症候群 又はアンジェルマン症候群
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
プラダー・ウィリ症候群(Prader-Willi Syndrome;PWS)は、乳児早期の重度の筋緊張低下と摂食障害、その後乳児期後期から小児早期に始まる過食と徐々に進行する病的肥満症を特徴とする疾患です。またアンジェルマン症候群は重度の運動発達遅滞や精神遅滞、重度の言語障害、失調性歩行や四肢の振戦等を特徴とし、小頭症や痙攣発作も多い疾患です。
健常人では、15番染色体の15q11.2‐q13領域に存在する母由来・父由来両方の遺伝子をもちます。対象領域の欠失、片親性ダイソミーもしくはインプリンティング異常により、プラダー・ウィリ症候群では母由来の遺伝子のみが発現し、アンジェルマン症候群では父由来の遺伝子のみが発現し、症状を呈します。
本検査では、15番染色体の15q11.2領域に存在する。SNRPN遺伝子の5´CpGアイランドのメチル化を解析いたします。父由来アレルはメチル化されていないのに対し、母由来アレルはメチル化されていることを利用しており、プラダー・ウィリ症候群およびアンジェルマン症候群の診断補助に有用な検査です。
プラダー・ウィリ症候群、アンジェルマン症候群
測定法文献
Kenjiro K,et al:Am J Med Genet.73(3):308~313, 1997.
臨床意義文献
久保田 健夫:医学のあゆみ 197(13):1025~1028,2001.