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葉酸

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 葉酸
    血清
    0.6
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4
    146
    ※4
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    4.0以上(ng/mL)

備考

&1
溶血および血清材料以外でのご依頼は避けてください。(溶血の場合,赤血球中葉酸の影響で高値となります。特に,EDTA血漿はデータ上昇傾向がみられます。)

診療報酬

D007(41)
葉酸
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

容器

臨床意義

葉酸としての生理的意義は,生体内のホルミル基,メテニル基,メチレン基,メチル基,ホルムイミノ基などのC1単位の転移反応に関与する酵素群の補酵素として反応を促進する点にある。そのため,プリン・ピリミジン代謝やアミノ酸代謝(グリシン,セリン,ヒスチジン,メチオニン,システインなど),さらには蛋白質合成開始などに直接的な影響を及ぼしている。葉酸はビタミンB12とともに増殖細胞におけるDNA合成の円滑な進行に不可欠な物質である。
葉酸は,欠乏するとビタミンB12欠乏と同様,巨赤芽球性貧血を呈し,またビタミンB12欠乏に比べて葉酸欠乏のほうが,舌炎や胃腸症状は強く,神経症状は弱いかあるいは認められないのが一般的である。

異常値を示す病態・疾患

値の減少

栄養性巨赤芽球性貧血, 鎌状赤血球症, 妊娠(妊娠中毒,双生児の場合)

参考文献

測定法文献
西村 和子 他:生物試料分析 35(4):299~308,2012.
臨床意義文献
西村 和子 他:生物試料分析 35(4):299~308,2012.

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