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免疫電気泳動 〔抗ヒト全血清による同定〕(2024年10月3日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    免疫電気泳動 〔抗ヒト全血清による同定〕(2024年10月3日ご依頼分をもって受託中止)
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    4~6

    170
    ※6
    免疫電気泳動法

    電気泳動法
    荷電粒子の浮遊する電解質溶液に通電すると,粒子は各粒子の荷電と逆の極側に移動する現象を利用し,移動度から目的の物質を測定する方法。
    水溶液支持体にはセルロースアセテート膜,アガロースゲル,ポリアクリルアミドゲルなどが用いられる。

備考

&1
特異抗血清の検索は異常蛋白を中心に行いますので,ご了承ください。年齢,病歴を明記してください。

診療報酬

D015(17)
免疫電気泳動法(抗ヒト全血清)
免疫学的検査判断料144点

  • 「免疫グロブリンL鎖κ/λ比」と「免疫電気泳動法(抗ヒト全血清)」又は「免疫電気泳動法(特異抗血清)」を同時に実施した場合は、主たるもののみ算定する。
  • ア 「免疫電気泳動法(抗ヒト全血清)」及び「免疫電気泳動法(特異抗血清)」については、同一検体につき一回に限り算定する。
    イ 同一検体について「免疫電気泳動法(抗ヒト全血清)」及び「免疫電気泳動法(特異抗血清)」を併せて行った場合は、主たる検査の所定点数のみを算定する。
    ウ 「免疫電気泳動法(特異抗血清)」は、免疫固定法により実施した場合にも算定できる。

容器

臨床意義

免疫電気泳動は蛋白分画では分離できない微量蛋白成分を抗原抗体反応との組合せにより,血漿蛋白の半定量的な同定を行う検査法である。電気泳動によって分離した後に,寒天ゲル内で抗ヒト全血清や特異抗血清と反応させる。抗原抗体反応により沈降線が形成され,その沈降線などから病態解析を行う。蛋白成分は様々な病気において質的あるいは量的に変動をきたすので、それらの成分を分析することで疾患の診断や病態把握に有用である。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患(免疫グロブリンの減少する疾患)

(1) 原発性免疫不全症, (2) 二次性免疫不全症, (3) 体外への漏出,ネフローゼ症候群等

上昇する疾患(免疫グロブリンの増加する疾患)-(1) 単クローン性の増加

原発性マクログロブリン血症, 多発性骨髄腫, 良性M蛋白血症

上昇する疾患(免疫グロブリンの増加する疾患)-(2) 多クローン性の増加

リンパ増殖性疾患, 悪性腫瘍, 慢性感染症

参考文献

測定法文献
大谷 英樹 他:日常検査法シリ-ズ11 免疫電気泳動 2版 8~26 1977
臨床意義文献
松田 重三:タンパク分画と免疫電気泳動像 (医歯薬出版) 8~21 1979

関連項目

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