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クンケル反応 (ZTT)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • クンケル反応 (ZTT)
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    (3日)
    2~4
    日本消化器病学会肝機能研究班 標準法変法
    4.0~12.0(U)

備考

&1

容器

臨床意義

膠質反応は血漿タンパク(アルブミンおよびγグロブリン)の量的,質的変化に関連して,血清のコロイド溶液安定化作用の大小を示すもので,クンケル(ZTT),チモール混濁試験(TTT)などが肝機能検査に有用な方法として使用されている。しかし膠質反応は非特異的で,肝疾患のほか,慢性感染症,膠原病などの多クローン性免疫グロブリン血症で大部分の膠質反応が陽性を示す。またZTTは免疫グロブリン(IgG)と相関し,慢性肝疾患の経過観察および再燃の程度や急性肝疾患の経過観察に有用である。
 ※換算式 γ-グロブリン(g/dl)≒Kunlel単位×0.053+0.5

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

家族性非溶血性黄疸, 胆外胆汁うっ滞, 胆内胆汁うっ滞, 溶血性黄疸

上昇する疾患

カラアザール及び熱帯性疾患, サルコイドージス, 感染を伴う肝外胆汁うっ滞, 肝硬変(特に壊死後性), 肝細胞癌, 癌, 結核, 髄腫, 遷延性肝炎, 慢性炎症, 無黄疸性肝硬変, 膠原病

参考文献

測定法文献
金井 正光,他:臨床検査法提要 第34版(金原出版):458,2015.
臨床意義文献
門奈 丈之 他:日本臨床 53-増-167~170 1995

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