現在のラボ:杏和総合

項目コード:322
検査項目
JLAC10
酵素法
測定原理は比色法と同様で、測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。
&1
D007(12)
グアナーゼ
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

分離剤+凝固促進フィルム入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年

ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
グアナーゼー活性(GU活性)は、肝臓、腎臓、脳に多く分布し、グアニンを脱アミノ化してキサンチンとアンモニアに加水分解する酵素である。またGU活性は、AST、ALTが多く存在する骨格筋、心筋、膵にほとんど存在しない事から、肝疾患時に特異的に増加する。よって、肝細胞破壊によって出現する酵素の中では最も鋭敏と考えられている。最近GU活性の高い輸血液が、輸血後肝炎の発生因子として重要な役割を演じている可能性があることが報告されている。ALT活性およびGU活性ともにHCV抗体陽性群に有意に高値を示すため、GU活性の高い輸血液のスクリーニングが輸血後肝炎の予防に有用であったのはALT正常のHCV抗体陽性供血者の一部が除外できていたものと考えられている。
肝癌、肝硬変、急性肝炎、慢性肝炎
測定法文献
手登根 稔,他:検査と技術 13(10):901~905, 1985.
臨床意義文献
松本 啓子,他:臨床病理 34(9):1059~1064, 1986.