現在のラボ:杏和総合
○塩基性フェトプロテイン(BFP)
項目コード:570
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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塩基性フェトプロテイン(BFP)
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血清
0.3 -
S7P
↓
A00 -
- 2~8
-
150
※5
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EIA
EIA(Enzyme immunoassay)
酵素免疫測定法
測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。 - 75未満(ng/mL)
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塩基性フェトプロテイン(BFP)
備考
&1
採血後,2時間以内に血清分離してください。溶血でのご依頼は避けてください。
診療報酬
D009(17),B001(03ロ)
塩基性フェトプロテイン(BFP),悪性腫瘍特異物質治療管理料(その他のもの)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 ○
容器
S7P 旧容器記号 C4 X2 X1
分離剤なし (真空採血量7mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
BFPはヒト胎児の血清,腸および脳組織抽出液を用いて同定した分子量5.5万の癌胎児性蛋白である。従来の胎児性蛋白が酸性蛋白であるのに対して等電点が8.5~9.2の塩基性蛋白であることからbasic fetoprotein(BFP)と命名された。BFPは健常ヒト血清や腸などの組織には見いだされないが,泌尿器癌,生殖器癌,消化器癌や肺癌など各種癌組織には広範囲に分布し,血中に移行する事から腫瘍マーカーとして用いられている。血清中のBFPの測定は,癌の診断や症状経過,治療効果の判定に有用である。
参考文献
測定法文献
設楽 光弘 他:臨床病理 36-9-1039~1044 1988
臨床意義文献
石井 勝 他:癌と化学療法 15-7-2107~2113 1988