現在のラボ:杏和総合

現在のラボ:杏和総合
項目コード:1795
検査項目
JLAC10
FISH(Fluorescence in situ hybridization)
蛍光 in situ ハイブリダイゼーション
蛍光色素で標識したプローブを用いて標的DNAとハイブリダイゼーションを行い,特定の波長で発色させた蛍光部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法。
蛍光色素で標識したプローブと標的DNAを直接結合させる直接法と,標識物質で標識したプローブと標的DNAを結合させた後に,標識プローブと蛍光物質を結合させて発色させる間接法がある。
&1
凍結保存は避けてください。受託可能日は月~金曜日です。
染色体検査のご提出について 検体は採取後,当日中にご提出ください。
骨髄液1.0mLを指定の容器に無菌的に採取し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
検体は採取後,当日中にご提出ください。
D006-5(01)
染色体検査(全ての費用を含む)FISH法を用いた場合
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
保存液入り (容器容量5mL)
内容:RPMI-1640 FBS 硫酸カナマイシン ノボヘパリンNa 炭酸水素Na HEPES
貯蔵方法:凍結
有効期間:色が薄いピンクの状態で使用してください。
(凍結時は淡黄色ですが解凍すると薄いピンク色に戻ります。)
多発性骨髄腫(MM)の診断や治療予後の判断の補助的検査として有用である。
MMにおいてIgH鎖の転座が50%〜70%に認められているが、その中でもt(4;14)転座は、大量化学療法の有効性が低いといわれ、予後判断のためには、重要な項目である。
また、t(4;14)転座は、転座する領域が微細であり、形態検査である従来のG-bandingでは検出できないが、IGH-FGFR3プローブを用いたFISH法により、融合シグナルとして検出することが可能となる。
本検査では、FGFR3遺伝子とIGH遺伝子を挟んだプロ-ブを用いることにより t(4;14)転座を2個の融合シグナルとして検出する。
多発性骨髄腫
測定法文献
稲澤 譲治:臨床FISHプロトコール 阿部達生監修 (秀潤社) 90~95 1997
臨床意義文献
Fonseca R et al:Cancer Reseach 64-1546~1558 2004