現在のラボ:セントラルラボ

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項目コード:00447 5(旧 0447 8)
検査項目
JLAC10
ご提出の際は指定された採血管 (Streck Cell-Free DNA BCT) で採血後、室温で保存し当日中にご提出ください。受託可能日は月~金曜日です。
●受託における注意事項
・腫瘍由来DNAが血漿中に充分に漏出していない患者では、腫瘍組織にRAS遺伝子変異が存在しても、本検査で野生型と判定される可能性があります。特に肺転移のみを有する患者では、可能な限り腫瘍組織を用いた検査の実施を考慮してください。
・本検査で試薬添付文書準ずるカットオフ値近傍において変異型と判定された患者では、腫瘍組織にRAS遺伝子変異が存在しない可能性を否定できません。このような患者では腫瘍組織を用いた検査の実施についても考慮してください。
上記を踏まえ、本検査は腫瘍組織を用いる検査と完全に置き換わらないことを充分に理解したうえでご依頼ください。
指定の容器1本に採血し、よく混和させ、室温保存してください。検体は採取後、当日中にご提出ください。
D006-22
RAS遺伝子検査(血漿)
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
Cell-Free DNA BCT CE (真空採血管10mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
RAS (KRAS/NRAS) 遺伝子変異は切除不能大腸癌患者の約50%に認められ、これらの変異を有する症例に対してセツキシマブ,パニツムマブ (以下、抗EGFR抗体薬) の効果が期待できないことが報告されています。したがって切除不能進行再発大腸癌の抗EGFR抗体薬投薬前にRAS (KRAS/NRAS) 遺伝子検査を行うことが望ましいとされています。
本検査は、組織検体の入手が困難な患者や再生検による合併症のリスクが高い患者において、血液中のcfDNA (血中循環DNA: cell free DNA) を用いる事で低侵襲に検査を実施する事が可能となります。
また、組織腫瘍検査の代替としてではなく、再度治療法を選択する場合にも有用性が期待されています。
測定法文献
F. Diehl et al., Curr. Opin. Oncol.: 19:36, 2007.
臨床意義文献
Fan Z et al. J Biol Chem; 269:27595-602, 1994.