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凝固因子活性検査 第Ⅸ因子(F9)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 凝固因子活性検査 第Ⅸ因子(F9)
    2B400-0000-022-311
    速やかに遠心
    血漿
    0.4
    PC2

    A00
    凍結
    (21日)
    2~4
    223
    ※3
    凝固時間法

    凝固時間法
    測定対象となる因子の欠乏血漿とトロンボプラスチン,アクチン,塩化カルシウムを加え,凝固するまでの時間を測定する方法。

    70~130(%)

備考


凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し,転倒混和を5~6回繰り返した後,速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で,採血量が1.8mL以上の場合,(PC5)の容器をご利用ください。)

診療報酬

D006(29)
凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
血液学的検査判断料125点 □

容器

補足情報



臨床意義

古典的血友病である第Ⅷ因子欠乏症(血友病A)に対し,より頻度の少ないタイプをChristmas病(血友病B)とし,血友病Bに欠けている凝固因子を第Ⅸ因子とした。第Ⅸ因子は分子量約54000の1本鎖糖蛋白で,415アミノ酸残基よりなり,肝臓においてビタミンK依存的に生合成され,血漿中に残存する。
第Ⅸ因子は活性化第Ⅸ因子あるいは組織因子活性型第Ⅶ因子複合体による限定分解を受け,活性型第Ⅸ因子となる。第Ⅸ因子は,リン脂質,カルシウムイオンの存在下で第X因子を活性化する。また,第Ⅸ因子遺伝子はX染色体長腕上の末端側Xq26-27の間に存在し,この遺伝子に何らかの欠損,変異が起こると男性において伴性劣性遺伝性の血友病Bを発症することになる。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患-[後天性]

DIC, ビタミンK欠乏症, 肝障害, 新生児出血症(メレナ)新生児脳内出血(母乳のビタミンK欠乏)抗生物質

減少する疾患-[後天性]腸疾患

経口抗凝固薬(ワーファリン)の投与, 腸管閉塞, 慢性腸炎

減少する疾患-[先天性]

血友病B, 血友病Bの保因者

参考文献

測定法文献
安達 眞二:Medical Technology 24-6-629~633 1996
臨床意義文献
日笠 聡 他:日本臨床 53-増-77~79 1995

関連項目

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