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イオン化カルシウム

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • イオン化カルシウム
    3H035-0000-023-261
    速やかに遠心
    血清
    0.9
    S09

    A00
    凍結
    3~5

    26
    ※4
    イオン電極法

    電極法
    電極と溶液界面における電荷移行反応を利用した方法。
    イオン選択電極は特定のイオンに応答し,イオンの活量の対数に比例して生じる電位差からイオンの濃度を測定する。

    2.41~2.72(mEq/L)

備考


pH=7.4,37℃にて測定。

診療報酬

D007(07)
イオン化カルシウム
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆

  • 「カルシウム」及び「イオン化カルシウム」を同時に測定した場合には、いずれか一方についてのみ所定点数を算定する。

容器

臨床意義

血液中に含まれるCaは,血清中の総Ca(イオン化Ca48~55% 蛋白結合形40~50%,有機酸または無機酸との結合形数%)と赤血球内Caに分けることができ,総CaはPと対応させ副甲状腺機能異常や骨疾患に欠かせない臨床検査である。一方イオン化Caは生理機能として神経・筋肉の興奮性,血液凝固機転,細胞膜の透過性,酵素の活性化などに直接関与する重要な因子として極めて微妙な恒常性が維持されている。また内分泌とし副甲状腺機能(PTHとの挙動の対比)。悪性腫瘍として高カルシウム血症惹起のモニター・腎の場合透析治療のモニター・低カルシウム血症惹起のモニター・麻酔等はカルシウムのホメオステーシス急変のモニターなどに用いられ臨床的に疾患の診断および病態の把握,治療のうえで有用な検査である。

異常値を示す病態・疾患

高値疾患

アジソン病, サルコイドーシス, ミルク・アルカリ症候群, 悪性腫瘍, 甲状腺機能亢進症, 多発性骨髄腫, 低ホスファターゼ血症, 白血病, 副甲状腺機能亢進症

低値疾患

クレチン症, ビタミンD欠乏症, ファンコニ症候群, 悪性腫瘍骨転移, 急性膵炎, 腎不全, 副甲状腺機能低下症

参考文献

測定法文献
桑 克彦:検査と技術 19-2-119~124 1991
臨床意義文献
Ole Siggaard-Andersen et al 越川 昭三 訳:臨床麻酔 5-10-1241~1257 1981

関連項目

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