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○オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラム
項目コード:00H00 3(旧 0H00 2)
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラム
8D035-9957-075-875 -
未染標本スライド
15枚
厚さ5μm - Z15
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- 11~25
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43500
※2
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RT-PCR (リアルタイムPCR)
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
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備考
&モ
ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の早期浸潤性乳がん(リンパ節転移陰性、微小転移又はリンパ節転移1~3個)が対象となります。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
測定および解析状況によっては所要日数が変わる場合があります。
その他のご提出検体に関する情報は、製造販売業者が作成する本検査の「検体作製ガイド」をご参照願います。
●提出の際の留意事項
・ご依頼にあたっては、アカウント登録が必要となり、専用のポータルより依頼入力、報告書受領となります。
・必ず専用キットBox(OncotypeDX Kit Box)および専用のオブジェクトケース(5枚入り×3個)に検体を梱包してご提出ください。専用キットに梱包されていない場合はご依頼できません。
・一度ご提出いただいた検体は返却できません。
・腫瘍(原発巣)のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体をご提出願います。リンパ節転移巣の検体は、本検査の対象外となります。
・2mm径以上の浸潤した腫瘍、または不連続の場合は切片全体で5%以上の腫瘍細胞が必要です。
・微小浸潤癌(1mm以下)はご依頼できません。また、浸潤径2mm以下の腫瘍の場合は検査結果を出すことが出来ない場合があります。
・FFPE ブロックから厚さ5μmの連続組織切片を薄切し、未染色スライドを15枚作製してください。なお、薄切時には検体ごとにミクロトーム刃を交換するなど、コンタミネーションに充分ご注意ください。
・未染標本スライドには、シランなどのコーティングスライドをご使用ください。
・未染色スライドは、伸展・乾燥のための加熱は避け、室温で管理してください。
・未染色スライドにご施設で採番した検体管理番号(任意の英数字)を必ずご記入ください。全スライドに同一の検体管理番号をご記入ください。
・薄切した順番に従い、スライドに1~15のシーケンス番号を必ずご記入ください。
・OncotypeDX Kit Boxに梱包されているバーコードを各スライドに貼付してください。
・その他のご提出検体に関する情報は、製造販売業者が作成する本検査の「検体作製ガイド」をご参照願います。
診療報酬
D006-29
乳癌悪性度判定検査
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
- 乳癌悪性度判定検査
(1)ホルモン受容体陽性かつHER2陰性であって、リンパ節転移陰性、微小転移又はリンパ節転移1~3個の早期浸潤性乳癌患者を対象として、遠隔再発リスクの提示及び化学療法の要否の決定を目的として、腫瘍組織から抽出した21遺伝子のRNA発現の定量値に基づき乳癌悪性度判定検査を実施した場合に、原則として患者1人につき1回に限り算定できる。ただし、医学的な必要性から患者1人につき2回以上実施した場合には、その理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
(2)本検査の実施に当たっては、ホルモン受容体、HER2の検査結果及びリンパ節転移の状況について診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
容器
Z15 旧容器記号 t5
OncotypeDX Kit Box
貯蔵方法:室温
補足情報
未染色標本スライド作製手順
- 最も代表的な腫瘍ブロックを選出ください。
- 厚さ5μmのRNA抽出用の組織切片を15枚薄切ください。
- 組織切片は、拾いの際に向きを統一ください。
- 拾った後、切片は自然乾燥させ、パラフィン溶融は避けてください。
- スライドにご施設での検体管理番号 (任意の英数字) を必ずご記入ください。 ※検体管理番号はご施設で付番ください。スライドには同一の検体管理番号をご記入ください。
- 薄切した順番に従い、スライドに1~15のシーケンス番号を必ずご記入ください。
- OncotypeDX Kit Boxに添付されているバーコードを各スライドに貼付ください。
※標本作製にあたっては、コンタミネーションを避けるため、以下にご注意ください。
- 症例ごとにミクロトームの刃の新しい部位 (または新しい刃) を使用してください。
- 切片の拾いの際は、清潔な水をご使用ください。
- 薄切の際は、素手での操作は避け、使い捨ての手袋等をご使用ください。
臨床意義
本検査は、早期浸潤性乳がん患者の腫瘍組織から抽出した21遺伝子のRNA発現の定量値に基づき再発スコア(以下「RS」という。)を算出する解析プログラムです。RSは0~100 で表示され、浸潤性乳がん患者における遠隔再発リスクの提示及び化学療法の要否の決定を補助する資料として使用されます。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
乳癌
参考文献
測定法文献
Cronin M,et al: Clin Chem 53(6): 1084~1091, 2007.
臨床意義文献
Paik S,et al: J Clin Oncol 24(23): 3726~3734, 2006.