備考
受託可能日は月~金曜日です。 本検査をご依頼の際は、必ず腫瘍部と正常部の検体をペアで同時にご提出ください。 腫瘍部は血液、骨髄液、未染標本スライドおよび新鮮検体のうち、いずれか1種類をご提出ください。腫瘍部の検体に必要な腫瘍細胞の割合は20%以上です。 正常部は口腔粘膜および爪のうち、いずれか1種類をご提出ください。 腫瘍部および正常部からの検体採取および保管は、各種の検体取り扱いガイドライン等(例:ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程:日本病理学会作成、検体品質管理マニュアル:日本臨床検査標準協議会作成等)に従い実施してください。 他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。測定および解析状況によっては所要日数が変わる場合があります。 あらかじめヘムサイトポータルのアカウントを申込のうえ「ヘムサイトポータル取扱説明書」に準じご依頼ください。 ご依頼にあたっては、アカウント登録が必要となり、ヘムサイトポータルより依頼入力、専用依頼書および検体貼付ラベルを出力してください。 検査結果報告書は中間/最終報告ともにヘムサイトポータルより受領してください。 中間報告の所要日数は7~11日を予定しております。ただし検体の性状などにより一部の工程を繰り返す場合や追加での確認が必要な場合はこの限りではありません。また検体のご依頼状況によってもこの限りではありませんのでお急ぎの場合はお問い合わせください。 ●ご依頼に際して 本検査をご依頼する際には、検査の目的や限界について説明されたうえで、被検者の文書による同意が得られていることを確認のうえ、ヘムサイトポータルから出力された専用依頼書をご使用くださいますようお願いいたします。 ●ご依頼方法 1.専用の依頼入力サイト(ヘムサイトポータル)にアクセスします。 2.ログイン後、必要な依頼情報を入力します。※被験者の検査同意有無についてもチェックいただく必要があります。 3.入力完了後、専用依頼書と検体貼付ラベル台紙を印刷してください。 4.検体にラベルを貼付のうえ、専用依頼書と共に検体をご提出ください。 ※インターネットへの接続環境が必要となります。
診療報酬
B011-5+D006-19(準用) がんゲノムプロファイリング評価提供料+がんゲノムプロファイリング検査(造血器腫瘍又は類縁疾患) 遺伝子関連・染色体検査判断料100点
容器
2024/04/10→大原
2019/01/29
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
2020/11/20
2024/04/10
PN5
旧容器記号
C
C3
4
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
PN5
Previous container symbol
C
With EDTA-2Na (5mL vacuum blood sampling tube)
Contents: EDTA-2Na 7.5 mg
Storage method: Room temperature
Expiration period: 2 years from production
2024/04/10→大原
2017/12/06
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
2020/11/20
2024/04/10
H00
旧容器記号 H
保存液入り (容器容量5mL)
内容:RPMI-1640 FBS 硫酸カナマイシン ノボヘパリンNa 炭酸水素Na HEPES
貯蔵方法:凍結
有効期間:色が薄いピンクの状態で使用してください。
(凍結時は淡黄色ですが解凍すると薄いピンク色に戻ります。)
H00
Previous container symbol
H
With the preservation solution (Container capability of 5 mL)
Contents: RPMI-1640 FBS Kanamycin sulfate Novo-heparin sodium Sodium bicarbonate HEPES
Storage method: Freeze
Expiration period: Use this after confirming that the solution color has turned to pale pink.
The color turns to pale yellow after freezing and to pale pink after thawing.
2024/04/10→大原
2019/01/29
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
2019/07/29
未確認
未確認
未確認
2020/11/20
2024/04/10
Z10
旧容器記号
t
30
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
Z10
Previous container symbol
t
[Object cases] Preparation (slide glass)
Storage method: Room temperature
2024/04/10→大原
2017/12/06
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
未確認
2020/11/20
2024/04/10
ARR
旧容器記号
r
A
滅菌ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
ARR
Previous container symbol
r
Sterile polyethylene test tube
Storage method: Room temperature
2025/02/26→大原
2025/02/26
2025/02/26
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2025/02/26
V92
旧容器記号 V1
OmniSwab
貯蔵方法:室温
V92
Previous container symbol
V1
OmniSwab
Storage method: Room temperature
補足情報
2025/03/06→大原
2025/03/06
2025/03/06
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
未確認
検査材料表
腫瘍部 (下記材料より1種類)
検体量 (mL)
容器
保存 (安定性)
血液
5.0×2本
PN5
(1日)
骨髄液
1.0×2本
H00
(1日)
未染標本スライド
組織体積 2mm3 以上
Z10
(薄切後3ヵ月)
新鮮検体(体腔液)
10.0以上
ARR
正常部 (下記材料より1種類)
検体量 (mL)
容器
保存 (安定性)
口腔粘膜
2本
V92
↓
ARR
(21日)
爪
20mg以上
ARR
(7日)
口腔粘膜について
血液および唾液中の白血球の混入に注意してください。
飲食または授乳後は、30分程度経過してから採取してください。
採取の前に食物などの影響を取り除くため、口腔内を水で充分にすすいでください。
2本の綿棒 (スワブ) を用いて、左右の頬内側をスワブの側面を使用してそれぞれ10~15回擦過してください。
採取後、綿棒 (スワブ) を1時間ほど風乾し、先端部分を提出容器にいれご提出ください。
専用スワブ以外のスワブでご提出を要望の場合は、事前にご相談ください。
爪について
採取前に爪と指の隙間をよく洗い、垢 (あか) やごみをできるだけ取り除いてください。
患者以外の爪が混入しないように、患者専用の爪切りを使用してください。
マニキュアはあらかじめ除光液などを用いて採取前に拭き取ってください。
各指の爪先の白い部分を採取してください。
血液、骨髄液について
指定容器に採取し、よく混和させ、冷蔵保存してください。検体は採取当日にご提出ください。
未染標本スライドについて
採取した組織は速やかに10%中性緩衝ホルマリン溶液に浸漬し、固定を行ってください (推奨時間は6~48時間)。
ご提出の際には、ホルマリン固定パラフィン包埋組織ブロックより厚さ5μmにて連続切片を作製ください。
未染標本スライドは、病理組織学的な評価がなされ、検査に必要な腫瘍細胞割合
(標本中の全細胞に占める腫瘍細胞の%) 以上存在することを確認してください。
必要な割合に満たない場合には、未染標本スライドの裏面から腫瘍細胞領域をマーキングしてください。
マーキングがされないまま提出されますと、マクロダイセクションができず、
偽陰性など判定結果に影響を及ぼす可能性がありますので、あらかじめご了承願います。
また、未染標本スライドはオブジェクトケース (Z10) に入れ室温保存にてご提出ください。
未染標本スライドは、組織のホルマリン固定により核酸が断片化されているため、
固定液の種類や組成、固定時間、固定後の検体の保存状態によっては解析不可能となることがあります。
可能な限り3年以内に採取したサンプルをご提出ください。
特に生検材料は検体が微量であることが多く、パラフィン切片上の組織片自体が僅少である場合や、
腫瘍細胞が含まれていない可能性がありますので、あらかじめご注意願います。
充分な核酸量を得るため、組織部体積が合計2mm3 以上
(例:切片の厚さ5µm、標本面積20mm2 の場合はスライド20枚以上)
となるように未染標本スライドを作成しご提出ください。
体腔液について
採取した胸水、肺胞洗浄液等の体腔液は指定容器 (ARR) に入れ、室温にて遠心分離
(760G [2000~3000rpm] ×10分間) し、上清をできるだけ取り除いた沈渣を、必ず凍結しご提出ください。
臨床意義
本検査は造血器腫瘍及び類縁疾患を対象として国内で初めて製造販売承認された遺伝子パネル検査です。 本検査は末梢血、骨髄液、組織又は体腔液等より抽出したDNA及びRNAから、造血器腫瘍関連遺伝子変異の検出のための塩基配列情報を取得し、包括的なゲノムプロファイリングとしての使用を目的としており、遺伝子異常による「診断」「治療法選択」「予後予測」に用いることが可能です。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性腫瘍及びその類縁腫瘍、アグレッシブB細胞非ホジキンリンパ腫、インドレントB細胞非ホジキンリンパ腫、T細胞非ホジキンリンパ腫、NK細胞非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病
参考文献
臨床意義文献 Fukuhara S, et al:Cancer Sci. 113(8):2763~2777, 2022.