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項目コード:00N07 0(旧 0N07 8)
検査項目
JLAC10
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後、酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ、化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。
採血後、2時間以内に血清分離してください。
凝固促進剤を含まない採血管は使用しないでください。凝固反応が充分でない場合、高値を示すことがあります。
卵巣明細胞癌の判別カットオフ値は270pg/mL未満です。
妊婦では高値となるため、妊婦検体の測定には適しません。
D009(27),B001(03ロ)
組織因子経路インヒビター2(TFPI2)、悪性腫瘍特異物質治療管理料(その他のもの)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 ○
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
組織因子経路インヒビター2(Tissue Factor Pathway Inhibitor 2:TFPI2)は、周産期の胎盤から強く分泌されるセリンプロテアーゼインヒビターで、胎盤タンパク質5(Placental Protein 5:PP5)として知られています。健常人や子宮内膜症を含む良性腫瘍ではほとんど上昇せず、CA125との相関が見受けられないことから、両マーカーは補完関係にあり、組み合わせによる測定で卵巣悪性腫瘍をより的確に検出できることが報告されています。
また、卵巣腫瘍の中でも他の組織型と比較して予後不良とされる卵巣明細胞癌において有意に高値を示すことから、明細胞癌の推定に有用とされます。
既存の卵巣腫瘍マーカーとの組み合わせ測定により卵巣腫瘍の良性/悪性の診断補助や卵巣明細胞癌の推定にご活用ください。
卵巣癌、卵巣明細胞癌
測定法文献
明庭 昇平,他:東ソー研究・技術報告 65:89~93, 2021.
臨床意義文献
前花 知果,他:日本婦人科腫瘍学会雑誌 42(2):205~213, 2024.