現在のラボ:セントラルラボ

項目コード:05178 9(旧 5178 0)
検査項目
JLAC10
3H-サイミジン取り込み能(3H-TdR uptake)
リンパ球が非自己抗原による刺激に反応して芽球化する現象を利用した方法。
リンパ球に刺激物質と3H-サイミジンを加えて培養し、DNA合成により3H-サイミジンが細胞に取り込まれる量を放射活性として測定する。刺激物質にはPHA、Con-A、薬剤などが用いられる。
受託可能日は火~金曜日です。
続柄・臨床診断名・投与薬剤名・輸血歴・移植歴は必ず明記してください。
MLCはリンパ球を無菌状態で培養しますので、採取容器の開栓、検体の移し替えは避けてください。
MLCの非血縁者血液はコントロールとして使用します。
細胞性免疫検査のご依頼について
1.検体は採取後、当日中にご提出ください。
2.リンパ球が少ない場合は多めに採血してください。
3.骨髄液でのご依頼の場合は、専用容器(H00)を使用し冷蔵にてご提出ください。
MLC(リンパ球混合培養)について
MLC(リンパ球混合培養)は予約検査となりますので、採血前に必ず担当営業員にご連絡ください。
受給者(Recipient)血液20.0mL(2本)と提供者(Donor)血液10.0mL(1本)、非血縁者血液10.0mL(1本)を下図の容器に採血し、よく混和させ、室温保存してください。
容器のラベルに施設名、氏名を記入してください。
ヘパリン入り (真空採血量10mL)
内容:ヘパリンNa 130IU
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
臓器移植の適合性(HLA-D領域)は、リンパ球混合培養法(MLC)によってのみ確認される場合がある。recipientとdonorのリンパ球を混合培養すると、それぞれ自己と異なったHLA-D領域抗原を有するリンパ球の場合に非自己と認識し幼若化反応を示す。この時どちらのリンパ球で幼若化が起きたのかをみるために、片方のリンパ球をX線照射処理でDNA合成を抑え(幼若化抑制)3H-サイミジン取り込み能を見る細胞免疫反応で、移植後の移植免疫反応をin vitroにおいて測定する検査であり、適切なdonorの選定が必要である。判定には主試験と副試験を行う。
測定法文献
笹月 健彦,他:移植 14(2):93~113, 1979.
臨床意義文献
笠倉 新平:臨床検査MOOK3 細胞免疫検査(金原出版):102~114, 1980.