現在のラボ:セントラルラボ
○抗ミトコンドリア M2抗体
項目コード:06450 5(旧 6450 3)
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
抗ミトコンドリア M2抗体
5G176-0000-023-052 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
(28日)
- 2~4
-
189
※6
-
CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - 7.0未満
-
抗ミトコンドリア M2抗体
備考
不活化(非働化)検体ではデータ影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
診療報酬
D014(22)
抗ミトコンドリア抗体定量
免疫学的検査判断料144点
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
抗ミトコンドリア抗体は、原発性胆汁性肝硬変に特異的に証明される自己抗体で従来から蛍光抗体法(FA)で検査が行われてきた。しかし、AMA-FA はPBC だけでなく、慢性活動性肝炎等の自己免疫性肝炎や梅毒等にも検出されており、抗リボゾーム抗体や抗LKM 抗体等の存在により判定不可能となることがある。近年、この抗ミトコンドリア抗体にM1~M9 の亜分画が報告され、M2 分画のPBC 特異性が注目されている。
M2 対応抗原はミトコンドリア内膜に存在し、イムノブロット法にて70kDa, 50kDa, 47kDa, 40kDa の4つの蛋白が証明されている。この中で70kDa の蛋白はM2 分画の大部分を占め、その本態はピルビン酸脱水素酵素複合体(PDC:pyruvate dehydrogenase complex)のE2-Component (PDC-E2) であることがわかった。さらに、2-acid dehydrogenase complex に属する酵素のsubunit (BCOADC-E2、OGDCE2)もPBC に特異的なM2 抗体の対応抗原であることも報告されている。本検査は患者血清中の抗ミトコンドリア抗体を測定するものであり、PBC の確定診断に有用である。
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患
原発性胆汁性肝硬変(PBC)
参考文献
測定法文献
丹野 瑞木、他:医学と薬学67(3):485~495,2012.
臨床意義文献
橋本 悦子 他:医学と薬学 46(6):1031~1037 2001