現在のラボ:セントラルラボ

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項目コード:06575 7(旧 6575 4)
検査項目
JLAC10
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
●血漿材料について EDTA-2Kの採血管で提出検体量(血漿5mL)を考慮した十分量を採取し、採血後、4時間以内に必ず血漿分離してください。分離後、直ちに5mL以上を滅菌ポリスピッツに分取し凍結保存してください。血漿分取する際には、白血球成分由来のゲノムDNAの混入を防ぐためデカンテーションを行わないでください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体の採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
滅菌ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
EGFR遺伝子変異は、肺癌におけるEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI:ゲフィチニブ、エルロチニブ等)の重要な効果予測因子であるとする多数の報告があり、日本肺癌学会より「肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の手引き」(2014年)が作成されている。Exon 18 G719X、Exon 19欠失変異、Exon 21 L858R、L861Qの変異が見られる場合、EGFR-TKIに対する高い奏効率が期待でき、Exon 20 T790Mは治療抵抗性に関わることが知られている。2015年11月、T790M変異をもつ症例に対する治療薬であるオシメルチニブがFDAより承認され、EGFR遺伝子変異検査は重要性を増している。また本検査は新たに、非侵襲的なLiquid biophsyとして注目されている血漿を材料とした測定が可能となっている。
肺癌(非小細胞肺癌:Non Small Cell Lung Cancer;NSCLC)
測定法文献
Benlloch S et al:PLoS One 9(2):e89518,2014.
臨床意義文献
光冨 徹哉,他:日本肺癌学会 EGFR遺伝子検査の手引き 第2.1版 2014年