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○インターフェロン-λ3 (IFN-λ3)
項目コード:0X781 1(旧 X781 4)
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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インターフェロン-λ3 (IFN-λ3)
5J053-0000-023-052 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
(22日)
- 2~4
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340
※6
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CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - カットオフ値 13.6未満 (pg/mL)
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インターフェロン-λ3 (IFN-λ3)
備考
13.6pg/mLはSARS-CoV-2陽性患者の重症化予測診断のカットオフ値です。溶血でのご依頼は避けてください。
不活化 (非働化) 検体は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
●インターフェロン-λ3 (IFN-λ3)の留意事項
1. SARS-CoV-2陽性患者において、重症 (呼吸不全を伴う中等症Ⅱ以上) 化する前に、IFN-λ3の一過性の上昇が認められることが報告されているため、測定値がカットオフ値を超える一過性の上昇後、カットオフ値以下まで低下した時期に採血を行った場合は、重症化を予測できない可能性があります。
2. 免疫反応においては、一般的に非特異反応により陽性または陰性の判定となる場合があることが知られています。
3. IFN-λ3はC型慢性肝炎患者の血清で高値を示すことが報告されています。
4. 測定結果に基づく診断は他の関連検査及び臨床症状等により総合的に判断してください。
5. SARS-CoV-2陽性患者検体の返却はいたしません。追加検査をご検討の場合は、予備検体の採取・保管をお願いいたします。
診療報酬
D015(28)
インターフェロン-λ3(IFN-λ3)
免疫学的検査判断料144点
- ア 「インターフェロン-λ3(IFN-λ3)」は、COVID-19と診断された患者(呼吸不全管理を要する中等症以上の患者を除く。)の重症化リスクの判定補助を目的として、2ステップサンドイッチ法を用いた化学発光酵素免疫測定法により測定した場合に算定する。
イ 本検査を2回以上算定する場合は、前回の検査結果が基準値未満であることを確認すること。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
インターフェロンはサイトカインの一種で、ウイルス感染の抑制因子の一つです。タンパク質構造および受容体複合体の認識に基づき、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型に分けられ、インターフェロン-λ3 (IFN-λ3) はⅢ型インターフェロンに分類されます。
血清中のIFN-λ3濃度は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 患者において、酸素投与を要する中等症Ⅱ以上の症状が認められる数日前から上昇することが報告されています。
COVID-19は、約9割が軽症・中等症のまま回復する一方で、軽症であっても急速に病状が進行する特徴的な臨床経過が見られ、約1割は重症化により酸素吸入や人工呼吸器が必要となります。IFN-λ3の測定により、COVID-19の重症化リスクを把握することで、重症化患者における早期治療介入に寄与することが期待されます。
参考文献
臨床意義文献
M Sugiyama, et al:Gene 766:145145, 2021.