現在のラボ:セントラルラボ

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項目コード:0Y768 5(旧 Y768 1)
検査項目
JLAC10
(各種)band
リンパ球または骨髄細胞を培養し,分裂中期の細胞を固定する。その後,色素で染色体上に縞模様(バンド)を染め出し,その分布と濃淡から分析を行う方法。
トリプシン溶液で処理後ギムザ染色を行うG-Banding,HCI,Ba(OH)2,2×SCCで処理後ギムザ染色するC-Banding,キナクリン・マスタードで染色後,蛍光顕微鏡で観察するQ-Banding,分裂前期の終わりから分裂中期の始めの分裂像を用い,通常よりバンド数を増やして観察する高精度分染法などがある。
検査項目 | 材料 | 容器 |
---|---|---|
|
骨髄液
|
キャップ | 保存 | 所要 |
---|---|---|
| 8~14 |
実施料 | 検査方法 | 基準値 |
---|---|---|
| G-band (各種)band |
|
凍結保存は避けてください。
受託可能日は(血液,骨髄液共に)月~金曜日です。
該当する疾患名にてご依頼ください。
対象疾患名は下記をご参照ください。
判定に時間を要する場合は,所要日数が20日前後となります。
染色体検査のご提出について 検体は採取後,当日中にご提出ください。
血液疾患染色体検査(G-Banding)の留意事項
1. G-bandingの判定には,性別情報が必要なため,性別を必ず依頼書にご記入ください。
2. 骨髄染色体検査には有核細胞1000万個(1×107個)が必要です。この量を充分満たすように骨髄液を無菌的に採取してください。(これは骨髄の有核細胞数が10万個/μLの場合の骨髄液0.1mL,1万個/μLの場合の骨髄液1mLに相当します)
3.ステロイド系薬剤,アルキル化薬剤,および代謝拮抗薬剤の投与中は染色体分裂像が得られず検査ができない場合があります。
4.末梢血液でご依頼の際,血中に幼若細胞(blast)の出現がみられない場合,また寛解期患者の血液では染色体分裂像が得られず検査ができない場合があります。
骨髄液1.0mLを下図の容器に無菌的に採取し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
検体は採取後,当日中にご提出ください。
D006-5(03)+D006-5(注1)
染色体検査(全ての費用を含む)その他の場合 +分染法加算
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
保存液入り (容器容量5mL)
内容:RPMI-1640 FBS 硫酸カナマイシン ノボヘパリンNa 炭酸水素Na HEPES
貯蔵方法:凍結
有効期間:色が薄いピンクの状態で使用してください。
(凍結時は淡黄色ですが解凍すると薄いピンク色に戻ります。)
Myeloid系 | |
---|---|
項目コード | 疾患名 |
00886 8
|
MDS (骨髄異形成症候群)
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
00895 8
|
MPN (骨髄増殖性腫瘍)
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
00896 7
|
AML (急性骨髄性白血病)
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
0Y767 6
|
BMT (骨髄移植) ドナー男性
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
0Y768 5
|
BMT (骨髄移植) ドナー女性
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
00920 9
|
その他
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
Lymphoid系 | |
---|---|
項目コード | 疾患名 |
00931 7
|
ALL (急性リンパ性白血病)
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
00933 5
|
CLL (慢性リンパ性白血病)
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
00949 8
|
ML (悪性リンパ腫)
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
00951 5
|
MM/PL (多発性骨髄腫/形質細胞性白血病)
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
00958 8
|
その他
8B220-0000-046-403 8B220-0000-019-403 |
造血器腫瘍細胞には様々な染色体異常が観察されるが、白血病細胞やリンパ腫細胞にはそのタイプによって特異的な染色体異常が観察され、治療成績に伴って増減する。従って染色体検査の結果は臨床診断や治療方針の決定、治療経過の観察、再発の確認など血液疾患の検査として重要な位置を占めている。本検査では、骨髄移植前に見られたレシピエントの染色体異常が移植後に消失しているかを調べること、レシピエントとドナーの性別が異なる時には性染色体を調べることで、生着の確認を行うのに有用である。
測定法文献
Seabright M:The Lancet 2-971~972 1971
臨床意義文献
木村 貴文 薗田 精昭:造血器腫瘍アトラス 改訂第3版 (日本医事新報社) 257~265 2000