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α1アンチトリプシン

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • α1アンチトリプシン
    血清
    0.4
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4
    80
    ※3
    ネフェロメトリー

    ネフェロメトリー(Nephelometry)
    抗原抗体反応による混濁物に光を照射させ,光の散乱強度を測定する方法。

    94~150(mg/dL)

備考

&1

診療報酬

D006(10)
α1-アンチトリプシン
血液学的検査判断料125点

容器

臨床意義

α1-アンチトリプシン(α1-AT)は分子量51,000で394個のアミノ酸からなる糖蛋白である。生理的役割としては血中の最も主要なプロテアーゼインヒビターであって、種々のセリンプロテアーゼを阻害する。α1-ATは主に肝細胞で生成され、種々の炎症時に血中に増加する急性相反応物質の一つであり、炎症性疾患,悪性腫瘍の指標となる。また血中で遺伝的に著明な減少を示すα1-AT欠乏症が発見されて臨床的に注目されるようになった。α1-AT欠乏症は常染色体優性遺伝の形式をとり、小児肝硬変,若年性肺気腫などと高率に合併し、これらの疾患はα1-ATの関与が考えられている。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

ネフローゼ症候群, 悪液質, 栄養不足, 肝実質性障害, 劇症肝炎, 小児肝硬変, 新生児呼吸切迫症候群, 蛋白漏出症(欠乏...若年性肺気腫), 肺疾患(とくに肺気腫など)

上昇する疾患

ストレス症候群, 悪性腫瘍, 感染症(急性,慢性), 急性・慢性炎症性疾患, 血液疾患, 避妊薬の作用

参考文献

測定法文献
櫻林 郁之介 他:臨床病理 特53-71~81 1983
臨床意義文献
三宅 和彦 他:日本臨床 53-増-193~197 1995

関連項目

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