現在のラボ:杏和総合
○膵ホスホリパーゼA2 (膵PLA2)
項目コード:3096
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
膵ホスホリパーゼA2 (膵PLA2)
-
血清
0.3 -
S09
↓
A00 -
(21日)
- 2~5
-
204
※4
-
RIA固相法
IRMA(Immuno radio metric assay)
免疫放射定量法
RIAの1つで,固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,放射性同位元素(RI)で標識した抗体を抗原に2次反応させる方法。
固相化抗体と標識抗体が抗原を挟む形で結合することから,サンドイッチ法とも呼ばれる。 - 130~400(ng/dL)
-
膵ホスホリパーゼA2 (膵PLA2)
その他の受託可能材料
備考
&1
診療報酬
D007(51)
ホスフォリパーゼA2(PLA2)
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
PLA2はグリセロホスフォリピッドの2位のエステル結合を切る酵素で,哺乳類ではⅠ型(膵型)とⅡ型(膜型)に分類される。膵型のPLA2は主に膵臓で合成され,膵液中に分泌されて消化酵素として作用している。ヒトの膵液中に大量に存在することから,膵PLA2と呼ばれている。
膵PLA2は膵液中の他の酵素同様に一部は血中に移行している。また血中膵PLA2の低下はセクレチンテストの結果と高い相関を示す。頻回に繰り返すことが困難なセクレチンテストを膵PLA2の測定に代用できる。よって,膵PL A2は,血中膵酵素のうちでも特異性の高い膵マーカーとして膵疾患の診断や経過観察に有用な指標となる。
異常値を示す病態・疾患
高値疾患
急性膵炎, 腎不全, 膵癌(特に早期)
低値疾患
膵癌(進行~末期), 膵全摘後
参考文献
測定法文献
竹田 昌弘 他:ホルモンと臨床 38-7-729~734 1990
臨床意義文献
小川 道雄:臨床検査 35-10-1055~1059 1991