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ハイドロキシプロリン-総

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • ハイドロキシプロリン-総
    蓄尿
    1
    U00
    冷蔵
    (28日)
    4~17
    279
    ※5
    HPLC

    HPLC(High performance liquid chromatography)
    高速液体クロマトグラフィー
    移動相に液体を用いる液体クロマトグラフィーで,高密度充填カラムと高圧ポンプを用いて高速かつ高精度に分離する方法。

    83~330(μmol/day)

備考

&1

診療報酬

D010(04イ)
アミノ酸 1種類につき
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点

容器

臨床意義

ハイドロキシプロリンは,生体内では大部分コラーゲン中に特異的に存在するアミノ酸の一種で,コラーゲンの約11~14%を占めている。また,コラーゲンは骨,皮膚等に多く含まれる蛋白質で,尿中のハイドロキシプロリンを測定することによって,体内のコラーゲン代謝,特にコラーゲンの分解の程度を知ることができる。測定の意義としてコラーゲン代謝異常で起きる骨疾患および皮膚疾患や線維化が進行しているようなコラーゲン代謝亢進状能の肝線維化などでもその病態把握に有用である。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

こびと症, 下垂体機能低下, 吸収障害, 甲状腺機能低下, 発育不全, 薬剤投与時(エストロジェン, テストステロン,サイロカルチトニン, 副腎皮質ホルモン等)

上昇する疾患-骨疾患

Paget病, くる病, 骨髄性白血病, 骨軟化症, 多発性骨髄腫, 転移性骨疾患

上昇する疾患-先天性結合性疾患

Marfan症候群, 骨形成不全症

上昇する疾患-内分泌疾患

甲状腺機能亢進症, 副甲状腺機能亢進症, 先端肥大症

上昇する疾患-膠原病

強皮症

上昇する疾患

火傷, 肝線維症, 筋疾患, 進行性筋ジストロフィー, 成長期, 妊娠, 分娩後の子宮退縮時

参考文献

測定法文献
鈴木 隆夫 他:日本臨床化学会年会記録 28-118 1988
臨床意義文献
野間 昭夫:Medical Technology 6-13-1128~1132 1978

関連項目

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