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ポリオウイルス 1型(2016年12月1日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    ポリオウイルス 1型(2016年12月1日ご依頼分をもって受託中止)
    5F251-1430-023-141
    速やかに遠心
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    3~5

    79
    ※6
    CF(補体結合反応)

    CF(Complement fi xation)
    補体結合反応
    補体が抗原抗体複合体と結合することと溶血反応を引き起こすことを利用した方法。
    赤血球に溶血素を結合した感作赤血球は補体が結合すると溶血を起こすが,抗原抗体複合体が存在すると補体が消費され溶血が阻止されることから,溶血の程度から抗体の存在を判定する。

    4未満(倍)

備考


下記参照(*CF)
*CF(補体結合反応):補体結合反応におきましては抗補体作用がみられ,測定不能になる場合がありますので,抗凝固剤を入れずに採血して速やかに血清分離し冷蔵保存してください。
出発希釈 4倍(髄液の測定も可能です 検体量 0.4mL(冷蔵) 基準値 1倍未満 出発希釈 1倍)

診療報酬

D012(11ワ)
ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)(ポリオウイルスⅠ型)
免疫学的検査判断料144点

  • ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)下記を参照ください。

容器

補足情報

臨床意義

ポリオウイルスはエンテロウイルス属に属し,小児麻痺(急性灰白髄膜炎)の病因ウイルスである。感染は主に経口感染でまれに飛沫感染する。生体へは咽頭壁,腸管粘膜上皮細胞より侵入し局所リンパ節で増殖後,血中を介して各組織の細胞融解および中枢神経系へ到達し神経細胞の破壊をおこす。好発部位は脊髄・延髄・橋・中脳がもっとも多い。
日本では経口ポリオワクチン(1961年から)が十分に行なわれているので野生ポリオウイルスによる麻痺はまずないといってよい。そのため麻痺を起こした場合にはポリオウイルス以外のウイルスによるものとの鑑別が大切である。
抗原検出は可能でありウイルスは通常は糞便から分離される。また,ポリオウイルスに対する抗体の有無,およびポリオワクチンの効果判定のチェックでは中和反応(NT)と補体結合反応(CF)があり,感度と型特異性ではNT法が優れている。経口ポリオワクチンは2回服用し,免疫獲得率は1.2型が95%以上で3型が80%以上である。約440万回の投与に1例の麻痺症例の発生がみられる。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

運動麻痺(筋萎縮を伴う完全麻痺), 無菌性髄膜炎(非麻痺型ポリオ)

参考文献

測定法文献
北村 元仕 他:臨床検査マニュアル (文光堂) 880~886 1988
臨床意義文献
原 稔:日本臨床 48-増-348~351 1990

関連項目

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