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乳酸

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 乳酸
    3E010-0000-031-271
    速やかに遠心
    除蛋白上清
    0.4
    M30

    A00
    冷蔵
    2~4

    47
    ※4
    乳酸オキシダーゼによる酵素法

    酵素法
    測定原理は比色法と同様で、測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。

    3.0~17.0 (全血中)(mg/dL)

備考


採血後、直ちに正確に血液1.0mLを専用容器(M30)に加え、充分攪拌後3000rpm 5分間遠心分離し、その上清液をご提出ください。

診療報酬

D007(13)
有機モノカルボン酸(乳酸)
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • 「有機モノカルボン酸」については、グルタチオン、乳酸、ピルビン酸及びα-ケトグルタール酸の各物質の測定を行った場合に、それぞれの測定ごとに所定点数を算定する。

容器

臨床意義

乳酸は主に骨格筋や赤血球、脳、皮膚、腸管でピルビン酸からLDHの作用により生成され、大部分が肝と腎、骨格筋における乳酸合成や代謝回転の結果を示しているものであり、血中では1価の陰イオン有機酸として存在し、酸塩基平衡に重要な役割を演じている。またウイルス性髄膜炎では髄液中の乳酸値は一般に上昇しないので、髄膜炎の鑑別法の一つとされている。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

筋ホスホグリセロムターゼ欠損症、筋糖原病、乳酸脱水素酵素欠損症

上昇する疾患

VB1欠乏症、バーキットリンパ腫、ピルビン酸カルボキシラーゼ欠損症、フルクトース1.6-ビスホスファターゼ欠損症、亜急性細菌性心内膜炎、過呼吸によるアルカロージス、肝障害とくに急性肝萎縮、高血圧症、重曹・THAMによるアルカロージス、循環不全、心筋梗塞、人工心肺による心肺のバイパス、糖原病Ia型、Ib型、糖尿病、肺疾患、白血病、肥満症における長期絶食、貧血

参考文献

測定法文献
浅沼 和子,他:生物試料分析 8(3):16~24, 1985.
臨床意義文献
戸谷 誠之:日本臨牀 53(増):582~585, 1995.

関連項目

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