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エラスターゼ1

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • エラスターゼ1
    3B195-0000-023-062
    血清
    0.5
    S09

    A00
    凍結
    2~4

    120
    ※5
    腫2
    ラテックス免疫比濁法
    300以下(ng/dL)

診療報酬

D009(08),B001(03ロ)
エラスターゼ1,悪性腫瘍特異物質治療管理料(その他のもの)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 ○

  • 「トリプシノーゲン2(尿)」と、「アミラーゼ」、「リパーゼ」、「アミラーゼアイソザイム」、「トリプシン」又は「エラスターゼ1」を併せて実施した場合には、いずれか主たるもののみ算定する。

容器

補足情報



臨床意義

膵疾患の診断と経過観察に有用である.急性膵炎,急性再発性膵炎,慢性再発性膵炎で高値を示し,症状の回復と共に正常値に戻る傾向が見られる.慢性膵炎では高値例と低値例があり,膵外分泌機能が著しく低下した例では低値を示すという報告もある.膵癌では体尾部癌,全体癌では正常範囲かやや高値を示すが,頭部癌では高値の傾向である.特に膵癌の切除可能例で上昇例が多く,膵癌の早期発見の有力な補助診断法となり得るという報告もある.非膵疾患の中でも膵炎の合併症の多い胆石症,肝疾患や糖尿病の大酒家にエラスターゼ上昇例があったという報告もある.その他として腎不全でも腎からの排泄減少により血中にうっ滞するため,高値を示すことがある.

異常値を示す病態・疾患

上昇する疾患

アルコール性肝障害, 胃癌, 肝硬変, 急性膵炎, 原発性肝癌, 高アミラーゼ血症, 胆管癌, 肺癌, 慢性腎不全, 慢性膵炎, 膵癌

低下する疾患

慢性石灰化膵炎

参考文献

測定法文献
大出 勝也,他:肝と膵23(6):477~480,2002.
臨床意義文献
北川 元二 他:胆と膵 23(6):481~485,2002.

関連項目

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