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凝固因子活性検査 第Ⅱ因子(F2)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 凝固因子活性検査 第Ⅱ因子(F2)
    2B350-0000-022-311
    速やかに遠心
    血漿
    0.4
    PC2

    A00
    凍結
    (21日)
    2~4
    223
    ※3
    凝固時間法

    凝固時間法
    測定対象となる因子の欠乏血漿とトロンボプラスチン,アクチン,塩化カルシウムを加え,凝固するまでの時間を測定する方法。

    75~135(%)

備考


凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し,転倒混和を5~6回繰り返した後,速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で,採血量が1.8mL以上の場合,(PC5)の容器をご利用ください。)

診療報酬

D006(29)
凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
血液学的検査判断料125点 □

容器

補足情報



臨床意義

循環抗凝固物質の増加した場合や,線溶亢進や消費性凝固障害でフィブリノゲン,第Ⅴ因子等の減少をきたした場合にも,プロトロンビン時間の延長がみられる.
悪性貧血や腎不全等でみられるプロトロンビン時間の延長も,これらの因子が関与して発現するものと考えられる.プロトロンビンはビタミンKによって肝で合成される.したがって肝障害では合成の低下によって減少する.またビタミンKは腸内細菌叢によって合成され,胆汁酸によって腸管より吸収される.したがって腸内細菌叢の少ない新生児や抗生物質の投与中ではビタミンKの合成障害により,胆管閉塞では胆汁酸の減少によりビタミンKの吸収が障害されるので,プロトロンビンは低下する.

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患-[後天性]肝障害

肝癌, 肝硬変, 広域な抗生物質の長期連用, 新生児出血症(メレナ), 胆管閉塞, 乳児脳内出血(ビタミンK不足の母乳による)

減少する疾患-[後天性]腸疾患

スプルー, 吸収不良症候群, 経口抗凝固薬(ワーファリン)の服用中, 腸管閉塞, 慢性腸炎

減少する疾患-[先天性]

低プロトロンビン血症

参考文献

測定法文献
安達 眞二:Medical Technology 24-6-629~633 1996
臨床意義文献
福武 勝幸 他:日本臨床 53-増-10~13 1995

関連項目

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