現在のラボ:セントラルラボ
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現在のラボ:セントラルラボ
項目コード:01047 8(旧 1047 5)
検査項目
JLAC10
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。
D007(31)
25-ヒドロキシビタミンD〔ECLIA法、CLIA法、CLEIA法〕
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
ビタミンDは、食事からの摂取に加え、紫外線の照射によって皮膚で産生される脂溶性のステロイドホルモン前駆体です。体内で活性型ビタミンDに変換されることで、腸管からのカルシウムおよびリンの吸収を高め、骨・ミネラル代謝の維持において重要な役割を担っています。体内のビタミンD充足状態の評価には、安定な代謝産物として血中に存在する25OHビタミンD濃度が用いられています。
体内のビタミンD貯蔵量の減少によるビタミンD作用の低下は、カルシウム代謝異常を生じ、骨粗鬆症の発症要因となります。骨折・転倒リスクの上昇につながるほか、二次性副甲状腺機能亢進症およびビスホスホネート等の骨吸収抑制剤に対する反応性低下の原因となります。
ビタミンDの不足・欠乏は決して稀ではなく、Japanese Population-based Osteoporosis(JPOS)研究において、50歳以上の女性1,211例の血中25OHビタミンD濃度を測定した結果、ビタミンD欠乏例の占める割合は52%、不足例は38%であり、その後の追跡調査でビタミンDの血中濃度が低いほど将来の骨折リスクが上昇することが示唆されています。
本検査は、血清中の25OHビタミンDをECLIA法により測定いたします。骨粗鬆症を始めとする代謝性骨疾患におけるビタミンD不足・欠乏状態の判定補助に有用です。また、高齢者の骨折予防を目的とした健診での活用が期待されています。
骨粗鬆症
測定法文献
小島 哲:臨床化学48(3):239~244,2019.
臨床意義文献
Tamaki J,et al:Osteoporos Int 28(6):1903~1913,2017.