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25OHビタミンD(骨粗鬆症)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 25OHビタミンD(骨粗鬆症)
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    (21日)
    2~4

    117
    ※4
    CLEIA

    ECLIA(Electro chemiluminescence immunoassay)
    電気化学発光免疫測定法
    抗体を結合したビーズを用いて抗原と反応させた後,ルテニウムピリジン錯体で標識した抗体を抗原に2次反応させ,電気化学反応によりルテニウムピリジン錯体の発光強度を測定する方法。

    ビタミンD欠乏 20.0未満
    ビタミンD不足 20.0~29.9
    (ng/mL)

備考

&1

診療報酬

D007(31)
25-ヒドロキシビタミンD〔ECLIA法、CLIA法、CLEIA法〕
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • 「25-ヒドロキシビタミンD」は、原発性骨粗鬆症の患者に対して、ECLIA法、CLIA法又はCLEIA法により測定した場合は、骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択時に1回に限り算定できる。なお、本検査を実施する場合は関連学会が定める実施方針を遵守すること。

容器

臨床意義

ビタミンDは、食事からの摂取に加え、紫外線の照射によって皮膚で産生される脂溶性のステロイドホルモン前駆体です。体内で活性型ビタミンDに変換されることで、腸管からのカルシウムおよびリンの吸収を高め、骨・ミネラル代謝の維持において重要な役割を担っています。体内のビタミンD充足状態の評価には、安定な代謝産物として血中に存在する25OHビタミンD濃度が用いられています。
体内のビタミンD貯蔵量の減少によるビタミンD作用の低下は、カルシウム代謝異常を生じ、骨粗鬆症の発症要因となります。骨折・転倒リスクの上昇につながるほか、二次性副甲状腺機能亢進症およびビスホスホネート等の骨吸収抑制剤に対する反応性低下の原因となります。
ビタミンDの不足・欠乏は決して稀ではなく、Japanese Population-based Osteoporosis(JPOS)研究において、50歳以上の女性1,211例の血中25OHビタミンD濃度を測定した結果、ビタミンD欠乏例の占める割合は52%、不足例は38%であり、その後の追跡調査でビタミンDの血中濃度が低いほど将来の骨折リスクが上昇することが示唆されています。
本検査は、血清中の25OHビタミンDをECLIA法により測定いたします。骨粗鬆症を始めとする代謝性骨疾患におけるビタミンD不足・欠乏状態の判定補助に有用です。また、高齢者の骨折予防を目的とした健診での活用が期待されています。

異常値を示す病態・疾患

関連疾患

骨粗鬆症

参考文献

測定法文献
小島 哲:臨床化学 48(3):239~244, 2019.
臨床意義文献
Tamaki J,et al:Osteoporos Int 28(6):1903~1913,2017.

関連項目

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