現在のラボ:セントラルラボ

項目コード:02317 7(旧 2317 1)
検査項目
JLAC10
RIA(Radio immunoassay)
放射性免疫測定法
抗体に対して放射性同位元素(RI)で標識した抗原と検体中の抗原を競合的に抗原抗体反応を行い、抗体と結合した標識抗原(結合型:Bound)と抗体と結合していない標識抗原(遊離型:Free)を分離し、その割合を放射活性から抗原の濃度として測定する方法。
結合型と遊離型の分離方法(B/F分離)として、抗体を固相化しておく固相法、抗原抗体複合体に第2抗体を結合させて沈澱させる2抗体法、抗原抗体複合体を硫酸アンモニウム(硫安)で沈澱させる硫安塩析法、抗原抗体複合体を沈澱試薬で沈澱させるPEG法などがある。
D014(45)
抗アセチルコリンレセプター抗体(抗AChR抗体)
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
神経筋接合部の後シナプス膜上に局在しており、神経伝達物質であるアセチルコリンに応答する受容体で、筋収縮を作動させる役割を持つ。
抗アセチルコリンレセプター抗体(抗AChR抗体)については、Lindstromらが1976年、重症筋無力症(MG)患者血清中に高率かつ特異的に出現することを明らかにした。
抗アセチルコリンレセプター抗体(抗AChR抗体)は、アセチルコリンレセプター(AChR)に対して産生される自己抗体で、後シナプス膜上のAChRに質的、量的変化を惹起させ外眼筋、眼球筋、四肢筋等の易疲労性や筋力の低下を主訴とする重症筋無力症(myasthenia gravis:MG)の発症に重要な原因物質であり、MGの診断および治療経過の指標として広く利用されている。
重症筋無力症
測定法文献
太田 光煕,他:ホルモンと臨床 48(1):89~93, 2000.
臨床意義文献
太田 光熈,他:日本臨牀 53(増):461~464, 1995.