現在のラボ:セントラルラボ
○EBウイルスDNA定量(2019年1月31日ご依頼分をもって受託中止)
項目コード:02750 6(旧 2750 7)
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
EBウイルスDNA定量(2019年1月31日ご依頼分をもって受託中止)
5F201-1441-019-862 -
血液(EDTA-2Na加)
5.0 - PN7
-
(10日)
- 2~4
-
310
※6
-
PCR(リアルタイムPCR)
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。 - 2.0×101未満(コピー/106cells)
-
備考
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
診療報酬
D023(07)
EBウイルス核酸定量
微生物学的検査判断料150点
- 臓器移植後の患者については、移植後3月以内の場合は1週に1回、移植後1年以内の場合は1月に1回に限り算定する。ただし、移植後1年以内に本測定を行い、核酸量の高値が認められた患者については、移植後1年以上経過した場合も、3月に1回に限り算定できる。
容器
PN7 旧容器記号 A 4
EDTA-2Na入り (真空採血量7mL)
内容:EDTA-2Na 10.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
補足情報
臨床意義
EBVは、多種多様な疾患との関連が判明、あるいは示唆され、致死的な疾患との関連も少なくはない。伝染性単核症(IM)、Burkittリンパ腫、上咽頭癌をはじめ、T/NK細胞性リンパ腫/白血病、胃癌、Hodgkin病との関連も報告されている。さらには、EBウイルスに特異的な免疫不全症Duncan病(X-linked lymphoproliferative syndrome; XLP)や予後不良な慢性活動性EBV感染症(CAEBV)、EBV関連血球貧食症候群(VAHS)なども知られている。また、移植患者やAIDS患者のような免疫不全者の日和見リンパ腫、リンパ増殖性疾患(LPD)も重要な疾患である。
EBVの診断目的としては従来血清学的診断が行われてきたが、本邦の成人の95%以上が抗体陽性者であり、初感染のみならず再活性化での疾患も多く、血清学的診断では診断に苦慮する場合も少なくない。近年の分子生物学的手法の進歩により、EBV DNAの検出が盛んに行われるようになった。しかしPCRのような高感度な方法を用いると、健常人でも検出されてしまうケースが存在し、定量的な測定法が必要となる。リアルタイムPCRを用いたEBV DNAの定量解析では、対象群に対してIM、CAEBV、LPD患者末梢血中のEBV DNAが有意に高いことが報告されている。潜伏EBV感染、あるいは無症候性再活性化と症候性EBV疾患とを区別する有効な手段と考えられる。
参考文献
測定法文献
Stevens J:実験医学 15-7S-728~733 1997
臨床意義文献
Kimura H et al:Journal of Clinical Microbiology 37-1-132~136 1999